昨日お知らせした通り、ハーマンインターナショナルはこの秋の新製品や現行人気モデルを一堂に集めた内覧会「HARMANExPLORE TOKYO2024 秋季新製品内覧会」を開催した。

 そこで展示されていた製品から、早くもAVアンプ「MA」シリーズと、「Stage2」スピーカー、そしてゲーミングデバイス「Quantum」シリーズが正式発表されたので、その詳細をお届けする。まずはAVアンプとスピーカーから。

●AVアンプ(9月26日発売)
MA9100HP WHT ¥253,000(税込)
MA710 WHT ¥121,000(税込)

「MA9100HP WHT」

「MA710 WHT」

●スピーカーシステム(9月末発売)
STAGE 280F WHT ¥165,000(ペア、税込)
STAGE 260F WHT ¥136,400(ペア、税込)
STAGE 250B WHT ¥55,000(ペア、税込)
STAGE 240B WHT ¥40,700(ペア、税込)
STAGE 245C WHT ¥55,000(1本、税込)※センタースピーカー
STAGE 240H WHT ¥55,000(ペア、税込)※イネーブルドスピーカー
STAGE 200P WHT ¥68,200(1本、税込)※サブウーファー
STAGE FS STAND WHT ¥34,100(ペア、税込)※スピーカースタンド

トールボーイスピーカーの「STAGE 280F WHT」と、イネーブルドスピーカーの「STAGE 240H WHT」

 MA9100HPとMA710は、JBLの新世代AVアンプだ。一番の特長は、本体にLatte(ラテ)と呼ばれる新色を採用していることだろう。近年のJBLアンプではメタルフロントパネルにウッドサイドパネルを組み合わせたデザインが多く採用されていたが、今回はホワイトトーンを採用した。

 同時にユースケースや使いやすさを考慮し、シンプルで使いやすい意匠を施している。直感的な操作性を実現するために、リモコンのボタンも厳選し、初めてAVアンプを使う人にも扱いやすい設計となっている。

 AVアンプとしては、上位モデルのMA9100HPが9.2ch、MA710は7.2ch対応で、両モデルともサラウンドフォーマットのドルビーアトモス、DTS:X、MPEG-4 AACのデコードが可能だ。HDMI端子はMA9100HPが6入力2出力(1系統eARC)、MA710は6入力1出力(eARC)で、8K/60pや4K/120p、HDR10とドルビービジョンのパススルーにも対応している。

「MA9100HP WHT」のリアパネル。こちらは9chパワーアンプ搭載モデルだ

 さらにスマートフォンのマイクを使って部屋の音環境を最適化するルーム・イコライゼーション「EZ Set EQ」アプリも使用可能で、加えてMA9100HPは高度な室内音響補正機能のDirac Liveにも対応している(別途ライセンスが必要)。

 スマホ等とBluetoothで接続する場合には、aptX HDやaptX Adaptiveなどのコーデックが再生可能で、SBCなどよりも高品質な再生が楽しめることになる。他にもAirPlayでの再生も可能だ。音声圧縮コーデックはWMA、ALAC、FLAC、WAV、AIFFにも対応済みという。

 MA9100HPとMA710の主な違いは、定格出力(2ch同時駆動、0.5%THD)がMA9100HPが140W(8Ω)/240W(4Ω)に対し、MA710は110W(8Ω)/160W(4Ω)であることと、本体サイズといったところだろう。

「MA710」は7chパワーアンプ搭載で、HDMI入力6系統、出力1系統となる

 同時発表されたスピーカーは、既発売の「Stage2」シリーズの新色Latte仕上げ。AVアンプのMAシリーズと組み合わせて、モダンリビングと調和するサラウンドシステムを構築できるようになっている。

 ラインナップは、トールボーイとブックシェルフが各2モデル、センタースピーカーとサブウーファーが1モデルで、さらにドルビーアトモス用のイネーブルドスピーカーも準備されている。

 トゥイーターユニットは全モデルとも25mmアルミ・ドーム型で、HDI(HighDefinition Imaging)ホーンが組み合わせられている。ウーファーユニットはトールボーイ型は200mm/165mmコーン型、ブックシェルフ型には130mm/114mmコーン型が搭載されている。センターとイネーブルドスピーカーは114mmコーン型で、サブウーファーは250mmコーン型。

発表会では、ブックシェルフ型の「STAGE 250B WHT」とイネーブルドスピーカーの「STAGE 240H WHT」をリア側に設置していた