リジェール(G501)

 SFORZATO(スフォルツァート)のサウンドが体験できたのが、ガラス棟5Fのリジェールブースだ。ネットワークプレーヤー&USB DAC機能を備えた一体型モデル「DSP-Corvus」や、トランスポートとDAC部を分離した2筐体構成の「DSP-Columba」は昨年発売された製品だが、未だに人気が高いという。

 さらに会場内にはクロック内蔵一体型ネットワークプレーヤーの「DSP-Carina」(¥495,000、税込)やメディアコンバーター「MC-RJ45P」(¥264,000、税込)、マスタークロック「PMC-Gemini」(¥297,000、税込)も展示されていた。こちらは価格を抑えたラインナップで、同社製品の魅力をより多くの方に楽しんでもらいたいという狙いもあるのだろう。

「DSP-Corvus」や「DSP-Columba」を使った試聴会も行われた

価格を抑えた新製品も参考出品された。写真はネットワークプレーヤーの「DSP-Carina」

エレクトリ(G502)

 McIntosh(マッキントッシュ)とMAGICO(マジコ)というふたつの人気ブランドの組み合わせが楽しめたのがエレクトリのブース。しかもマジコの超弩級スピーカー「M7」(¥85,800,000、税込、ペア)とマッキントッシュ「MC2.1KW Mono Power Amplifier」(¥20,900,000、税込、ペア)が並んでいるのだから、オーディオファンとしては見逃せない(聴き逃がせない)のは間違いない。

 M7は4ウェイ6スピーカーシステムで、同ブランドのトップモデル「M9」の研究開発で得られた成果を凝縮、より使いやすい製品として企画されたそうだ。本体中央に28mmトゥイーターと5インチミッドレンジを、その上側に9インチのミッドバスを2基、下側に12インチウーファーが2基というユニット配置が採用されている。

 それらのユニットは航空宇宙用複合素材を使用したアルミ・フロントバッフルに取り付けられ、その他のエンクロージャー部はモノコック構造のカーボンファイバーシェルで構成されている。

マジコ「M7」はW490×H1640×D730mm、重さ239kg

 モノーラルパワーアンプのMC2.1KWは出力モジュールとふたつのパワーモジュールからなる3筐体で構成されており、L/R用で合計6つの筐体が並ぶ、こちらも超弩級システムだ。2/4/8Ωのいずれでも2000Wの出力を確保しているのがマッキントッシュらしいポイントだろう。

マッキントッシュ「MC2.1KW」は1chあたり3筐体からなるモノーラルパワーアンプだ

協同電子エンジニアリング(G503)

 協同電子エンジニアリングでは、Phasemation(フェーズメーション)の新製品を使ったデモを開催した。そのひとつが12月の発売を予定しているパッシブプリアンプ「CM-1500」(¥990,000、税込)だ。こちらは既発売の「CM-2200」の弟分として開発されたモデルで、アッテネーターの音量調整機構を変更することで、CM-2200の機能や操作性を継承しつつ、鮮度が高く、緻密なサウンドを獲得している。

 試聴会ではステレオパワーアンプ「SA-1500」(¥1,870,000、税込)や、モノーラルパワーアンプ「MA-5000」と組み合わせた音も再生されていた。SA-1500も10月発売の新製品ということで、そのサウンドに耳を傾けている方もおおかったようだ。

パッシブプリアンプ「CM-1500」

ステレオパワーアンプ「SA-1500」

アッカ(G504)

 アッカブースでは、YG ACOUSTICSのスピーカーシステム「Vantage 3 Live」(¥14.520,000、税込、セット)が展示されていた。スピーカー本体とコントロールユニットからなるシステムで、コントロールユニットはデジタル、アナログ入力に対応、内蔵アンプは700W×6(マルチドライブ)の出力を備えている。

 さらにYG ACOUSTICSのスピーカーからは「Hailey 3.2」(¥14,300,000、税込、ペア)も展示され、会場内にはクロスオーバーネットワークのパーツなども置かれていた。

左から「Hailey 3.2」「Vantage 3 Live」「Sonja 3.2」

「Vantage 3 Live」のコントロールユニット

オルトフォンジャパン(G505)

 オルトフォンでは、先日発表された「SPU GTX S」(¥198,000、税込)と「SPU GTX E」(¥220,000、税込)を使ったデモを行っていた。

 どちらもヘッドシェルの内部に昇圧カートリッジを内蔵しており、MC型ながらフォノイコライザーのMM入力につないで使えるモデルだ。SPU GTX Sは丸針、SPU GTX Eは楕円針という点が違いとなっている。

左が「SPU GTXS」で、右は「SPU GTX E」

8月に発売予定のスピーカーケーブル「Reference SPK-Red Mk II」と「Reference SPK-BlueMk II」(どちらもオープン価格)も展示されていた