NTTソノリティは、音響ブランドnwm(ヌーム)の新製品として、ブランドのフラッグシップモデルとなるオープンタイプのワイヤレスヘッドホン「nwm ONE」を発売した(オープン価格)。

 nwmは2021年に設立され、同社の持つ音響技術を用いたオープンタイプのイヤホン製品をラインナップし、B to C事業をメインに展開してきた。今回発表のnwm ONEは、同ブランドの持つ音響技術である「PSZ」(音漏れを最小限に抑える技術)と、騒音の中から必要な“声”だけを的確に取り出す「Magic Focus Voice」の二つを同時に搭載しているのが特徴で、上述の通り、同ブランドにとって最上位の製品になるということだ。

 耳を塞がない音響機器=オープンタイプの製品は、コロナ禍を経てのライフスタイルの変化に合わせて、国内だけでなくグローバルにおいても需要が高まっているそうで、発表会に登壇したNTTソノリティの坂井社長によれば、国内では6月度において、対前年比で+100%、グローバルにおいても2024年度の予測で3600億円の市場になる、という成長予測がなされているそうだ(2030年には、5800億円の市場になるそうだ)。

 そうした外的要因の後押しを受け、同社では事業の海外展開も行なうそうで、アメリカ、ヨーロッパ(主にドイツ)、そして中国での販売を強化していくということだ。

 そこで、究極のオープン型製品ということで、フラッグシップのnwm ONEを開発、そして発売へとこぎつけたことになる。フラッグシップということで、デザイン、音質にも留意していて、デザイン面ではミニマムさを強調。音質面では、トゥイーターとウーファーという2ウェイの構成にて、広帯域の再現、広い音場の創造を実現しつつ、同社の持つPSZによって、周囲への音漏れも最小限に抑えられている。これら技術によって“唯一無二”の製品として、広く訴求していく、ということだ。

nwm ONEの主な特徴
●機能美を追求した、ミニマルなデザイン
自分の音と周囲の音を融合させるデュアル・ループデザイン。周囲への音漏れを気にせず大好きな音楽を楽しみながら、大切な家族や仲間の声も聴き取れる仕様に。オーバーヘッド形状なのに耳を密閉しないから、軽い側圧で圧迫感なし。オープンイヤーなので耳が蒸れることなく、約185gのウルトラライトボディで頭や首への負担を軽減。着けていることを忘れるほどの心地良さで、長時間ストレスフリーで使用可。

●ブランド史上初、音を操るコア技術をW搭載
通話や通信の課題解決から生まれた、音を操るコア技術をWで搭載。耳をふさがないのに耳元に音を閉じ込めるNTT独自の「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」技術により、オープンイヤーなのに音漏れが最小限に。周囲の音をカットしてあなたの声だけ届けるNTTの特許技術「Magic Focus Voice」は、通話やオンライン会議で相手にクリアな声を届けることが可能に。

●豊かな音色を担う、新開発2wayドライバー搭載
伸びのある高域を再生する12mmトゥイーターと、低歪で低域を再生するφ35mmウーファーを新開発。それぞれのドライバーは別々のアンプで駆動(バイアンプ)、インテリジェントなDSP処理により大音量でも歪みなく音声を再生可。

●音を心ゆくまで楽しめる、ユーティリティな機能
360 Reality Audio、次世代Bluetooth規格LE Audio(Auracast)、マルチポイントにも対応し、専用アプリ「nwm Connect」でEQ調整も可能。接続は、Bluetooth、付属のUSB Type-CケーブルによるUSBオーディオ接続の2ウェイ仕様。最大再生時間は約20時間。5分充電で1時間使える急速充電にも対応。

nwm ONEの主な仕様
カラー:ダークグレイ、ライトグレイ
型式:ダイナミック型
使用ユニット:12mm+35mm 2way
再生周波数帯域:40Hz~20kHz
Bluetoothバージョン:Bluetooth Ver.5.3
対応Bluetooth プロファイル:A2DP、HFP、AVRCP、TMAP、PBP
対応コーデック:SBC、AAC、LC3、CBSD、mSBC
電池持続時間:最大20時間(音楽再生時)
充電時間:約1.5時間
マルチペアリング:8台
マルチポイント:最大2台
USBオーディオ:対応
本体サイズ:約幅160mm×高さ185mm×奥行88.5mm
質量:約185g
付属品:USBケーブル・1.2m(Type-C - Type-C)