HIFIMANブースでは、イベント前日に発売された、同ブランド平面磁気駆動型ヘッドホンのフラッグシップモデル「SUSVARA UNVEILED」(¥1,188,000税込)が試聴可能な状態で展示されており、来場者の注目を集めていた。高価格な製品ながらすでに、その音に惚れこんで会場で購入を決めたファンもいたそう。

▲フラッグシップヘッドホン「SUSVARA UNVEILED」

▲完全ワイヤレスイヤホン「SVANAR WIRELESS」3兄弟も人気を集めていた

 STAXブースでは、恒例のイヤースピーカーモデル一挙展示&試聴が展開されており、貴重な試聴の機会を楽しもうと、ひっきりなしに試聴を希望するファンが訪れていた。また、初夏に発売されたばかりの新製品「SRS-X1000」(セットモデル)も人気を集めていた。

▲「SRS-X1000」

 リアルアシスト ミミソラ事業部ブースは今回も新製品が多数展示・試聴されていた。担当者のおススメは「麻婆豆腐」だそうで、see audioブランド「Bravery」の日本市場向けのアップデート版になるという。音の密度と情報量をアップされているそうで、鮮明なディテイルの再現が可能と謳っている。特に女性ボーカルの再現性に留意しているということだ。フェイス部分には、イカにも見える愛らしい唐辛子と、角の欠けた豆腐がデザインされている。ただし、なぜこのネーミングなのかは不明。価格は340ドル程度というので、現在のレートでは55,000円ほどか。

 また、新規取り扱いブランドも展示されていて、それがギリシアのカスタムIEMメーカー「SOUNDZ」。バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーの搭載数によってモデルがラインナップされているようで、会場では6モデルが展示されていた。フラットでモニターライクな音調が特徴になるという。価格は500ユーロあたりがスタートなので、いまのレートで言えば10万円超の、ミドル・ハイエンドあたりの価格帯の製品になりそうだ。

▲「麻婆豆腐」

▲「麻婆豆腐」

▲「SOUNDZ」

 NOBUNAGA Labsを展開するWiseTechブースでは、イベント直前発表の、ゼンハイザー用のリケーブル「秧鶏(くいな)」と「雎鳩(みさご)」が展示されていた。全体的に、展示される製品数も絞られているようで(かつては、全ラインナップが展示されているような、圧倒的な物量構成もあったが)、売れ筋が定まってきたようだ。

 また、現行「寫楽」を進化させた「寫楽 極」を参考展示。金金の見た目が映えを誘うが、内容は真剣で、構造を8芯から16芯仕様へと強化しているという。Pentaconn&4.4㎜バランスの仕様で、年末の発売を予定しているそう。価格は5万円台後半とか。

 また、インターコネクトケーブルも参考展示されていて、これは銅と銀の合金で形成されているという。8月に発売を予定。その他、違う素材(合金)を使ったり、芯線を増やすなどの試作もいろいろと行なっているそうで、今後どこかで見られるかもしれない。

▲「寫楽 極」

▲参考展示のインターコネクトケーブル