final

 finalは、会場となったベルサール秋葉原2Fの入口を入って右側すぐにブースを構えている。finalもポータブル機器の展示会で常に大人気のブランドで、今回はゲーミングイヤホン「VR3000」のワイヤレスバージョンや新イヤーピースの「Fusion-G」シリーズ、「S series」イヤホンといった注目モデルが並んでいる。

「VR3000 Wireless」はタブレットとの組み合わせで体験可能。写真右上、タブレットにつながっているのがUSB Type-C接続の送信機で、ケース左側がイヤホン本体。その横は有線イヤホンの「VR3000 for Gaming」

 まず体験希望者が列を作っていたのが、「VR3000 Wireless」で、ゲーミングイヤホンとして評判の高い「VR3000 for Gaming」のワイヤレス版となる。USB Type-Cコネクターを搭載したドングル型送信機と完全ワイヤレスイヤホンのセットで、ゲームでプレイで不可欠な遅延については20ms以下を達成している。会場では「ストリートファイター6」のプレイを体感できる特設ブースも設けられていた。

真鍮の筐体を採用した「S5000」(左)と、ステンレスの筐体を採用した「S4000」(右)

 続いて試聴の列が伸びていたのは、有線イヤホンの新製品「S series」コーナーだった。BAドライバー2基を搭載したラインナップで、上位モデルの「S5000」(予価5万円前後)と「S4000」(予価4万円前後)の2モデルが展示されていた。S5000は真鍮、S4000はステンレスの切削筐体を採用、それぞれの響きを考慮した音質設計がなされている。ちなみに試聴機は12日の早朝に完成したばかりとのことで、まさに出来立ての音が楽しめるわけだ。

フォームとシリコンによる二重構造を採用する「Fusion-G」

 「Fusion-G」は、フォームとシリコンによる二重構造を採用した新設計のイヤーピースとのこと。指で潰さずに装着する新しいフォームタイプで、圧迫感のない装着性と遮音性能を両立している。ブースには、試聴用としてS/M/Lの3サイズが準備されている。

 また同社では、「会場&当日限定!6名様に当たるスタンプラリー」も開催している。finalブース内で<ゲーミング試聴><一般試聴>のふたつのスタンプを集めて応募すると、「ZE8000 MK2」「VR3000 for Gaming」などが抽選で合計6名にプレゼントされるので、会場を訪れた際には忘れずに参加していただきたい。

MEZE Audio

ルーマニア語で「最初の光」を意味する「ALBA」

 ルーマニアのMEZE Audioからは、ハイエンドイヤホン「ADVAR」の弟機にあたる新製品「ALBA」が展示されていた。ALBAは10.8mmのカスタムダイナミックドライバーを、ADVAR同様の曲線を活かした美しいデザインの筐体に収めている(素材は亜鉛とアルミの合金)。さらに表面には4層の塗装が施され、MEZEらしい質感も備えた一品だ。担当者は “My first MEZE” として愛用してもらいたいと話していた。

オープン型ヘッドホンの新製品「105AER」

 ヘッドホンでは「105AER」が参考出品され、試聴も可能だ。こちらは、人気モデル「109PRO」の弟機となるオープン型ヘッドホンで、エンクロージャーには樹脂を採用し、表面にはMEZEらしい、繊細なデザインが施されている。

 なお両モデルは中国の提携工場で作られているそうだが、そこにはMEZEのスタッフが常駐し、製品の品質管理はもちろん、現地で調達している部品についても細かく品質チェックを行っているそうだ。この気配りもMEZEの高品質につながっているのだろう。

GREEN FOUNDING(OPSODIS)

「OPSODIS 1」の音に子供たちも興味津々の様子

 多くのクラウドファンディングを手掛けているGREEN FOUNDINGのブースにも、話題の製品が並んでいる。そのひとつが、鹿島建設の立体音響スピーカー「OPSODIS 1」だった。

 OPSODIS 1はその名の通りOPSODIS技術を搭載した小型スピーカーで、視聴位置の正面下側(スピーカーから45度の位置に耳が来るのが理想)に置くだけで、3Dサラウンド感が楽しめるというものだ。ブースには2台のOPSODIS 1がセットされていたが、家族連れなど多くの方がその効果に驚いていた。こちらのクラウドファンディングは8月31日まで実施されている。

プリモ

「CD−3 CITY POP TUNED」

 プリモは、1980年代に発売され好評だった耳乗せタイプのオープン型ヘッドホンを昨年復刻、「CD−3 CITY POP TUNED」(¥9,680、税込)として発売中だ。自社開発の39.5mmドライバーを搭載したもので、これらのパーツはオリジナルモデルから変更されていないという。

 ちなみに復刻のきっかけは最近のカセットテープ人気などを踏まえての判断とかで、さらにリケーブルも試したいという声を受けてMMCXコネクターを採用したバリエーションモデルも検討中とのことだ(来年の発売を目指している)。