ソニーから、4Kテレビ・ブラビアシリーズの2024年夏モデルが発表された。別記事にて紹介している通り、4K液晶テレビ(Mini LED)、4K有機ELテレビあわせて、4シリーズ全12モデルという陣容となる。ここでは、Mini LEDバックライト搭載のフラッグシップ「BRAVIA 9(XR90)」シリーズについて紹介したい。

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 まずは、シリーズを通して共通搭載の「XR」プロセッサーは2024年仕様へとアップデートされており、(映像の)検出精度が向上。いま流行のAIを組み合わせることで、緑色の中からさらに“木”を検出できるようになり、その精細感をより高めることに成功しているという。加えて“顔”の検出についても強化されているそうで、さまざまなシチュエーションであっても、効果的に顔を検出することで、より自然な質感の再現が可能になった、としている。

 そして、Mini LEDモデルで一番の進化点言えるのが、バックライトの制御系。「XR Backlight Master Drive」と命名された制御技術は前モデル同様ながら、新機種では実際に制御を行なうIC=LEDドライバーを新開発。従来モデルよりも大幅な小型化に成功し、パネルに多数を搭載。よりエリアを細かく、より緻密な制御が可能となり、その結果として、電力を抑えながらも、コントラストの向上を可能にしたという。輝度についても、前モデル(X95L)比で、約1.5倍を実現したと謳っている。

左が新製品のBRAVIA 9。全体的に明るくなり、色調も鮮やかになっている

中央の黒いものが新開発のLEDドライバー。大きさはゴマ粒よりも小さい

 なお、この新LEDドライバーはBRAVIA 9(XR90)のみの搭載となるが、弟モデルBRAVIA 7(XR70)については、昨年のMini LED搭載モデル「X95Lシリーズ」と同等の画質を得ている、ということだ。