クリエイティブメディアから、同社の誇るヘッドホンオーディオホログラフィ技術であるSXFI(Super X-Fi)に対応する完全ワイヤレスイヤホン「Creative Zen Air SXFI」、およびワイヤレスヘッドホン「Zen Hybrid SXFI」が、6月下旬に発売される。価格はオープンで、それぞれの同社直販サイト価格は、Creative Zen Air SXFIが¥7,980(税込)、Zen Hybrid SXFIは¥10,800(税込)。

 ただし、発売記念として7月12日までは特別価格Creative Zen Air SXFI⇒¥5,980(税込)、Zen Hybrid SXFI⇒¥8,900(税込)で販売される。

 さて、今回のキーワードでもあるSuper X-Fiは、サラウンドスピーカーシステムの臨場感あふれる音場を、イヤホンやヘッドホンで再現する技術であり、近年流行の空間オーディオのように、広大なサウンド空間を創造してくれることで、ユーザーのリスニング体験をより豊かにしてくれるものとなる。

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 今月上旬には、第4世代となるSuper X-Fi Gen4がリリースされたばかりであり、もちろん本製品もその最新世代の恩恵を受けることができる。では何が変わった(進化した)かと言えば、ダイナミックレンジが拡張されて、より豊かできめ細かいオーディオ再生が可能となったこと。これにより、明瞭度の向上、より繊細なニュアンスの再現、そしてクリアなサウンドが楽しめるようになり、さらに、より広がりのある臨場感あふれる音場によって、没入型オーディオがより強化された、ということになる。

 そして、今回発売の2モデルについては、新機軸の採用もある。それが、Super X-Fi技術を本体内に装備したこと。これまでは、Super X-Fi技術を適用するために、専用チップの搭載(あるいはアプリとの組み合わせ)が必須であったのだが、対応製品内にSuper X-Fi技術の組み込みが可能となったため、イヤホンやヘッドホン内部でのSuper X-Fi適用が行なえるようになったのである。

 つまりは、これまで楽しんでいたコンテンツ(空間オーディオなどに非対応であっても)が、今回発表の2モデルを使うことで、Super X-Fi技術を適用した、臨場感ある没入型オーディオとしてリスニングできるようになった、ということだ。CDコンテンツ、ストリーミング音楽、ポッドキャスト、映像配信サービスなどなど、さまざまなコンテンツをSuper X-Fiサウンドとして楽しむことができる。

 その他の機能としては、ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能、アダプティブANC、外音取り込み機能、映画やゲームでのオーディオ遅延を改善するローレイテンシーモード、マルチポイント接続(2台)などの便利機能も備えている。

「ポタフェス2024夏 秋葉原」に出展!

 クリエイティブメディアは、今年の夏7月13日(土)、14日(日)に開催の「ポタフェス2024夏 秋葉原」に出展すると発表。

 ブースでは、今回発表の2製品――Super X-Fiが楽しめる完全ワイヤレスイヤホン「Creative Zen Air SXFI」/ワイヤレスヘッドホン「Creative Zen Hybrid SXFI」に加え、xMEMSドライバー搭載の完全ワイヤレスイヤホン「Creative Aurvana Ace」シリーズ、フルバランスオーディオのUSB DAC アンプ「Sound Blaster X5」などの試聴も楽しめるそうだ。

 また、近日発売予定の新製品「Creative BT-W6」も展示されるそう。試聴のチャンスがあるかも、とのこと。

「ポタフェス2024夏 秋葉原」
開催日程:
 2024年7月13日(土)・14日(日)
 11:00~18:00(最終入場17:30)
開催場所:ベルサール秋葉原(JR秋葉原駅 電気街口 徒歩3分)
出展製品:
 ・Super X-Fi内蔵完全ワイヤレスイヤホン「Creative Zen Air SXFI」
 ・ワイヤレスヘッドホン「Creative Zen Hybrid SXFI」
 ・xMEMSドライバー搭載完全ワイヤレスイヤホン「Creative Aurvana Ace」シリーズ
 ・SXFI READY対応 ワイヤレス イヤホン「Creative Zen Air Pro」「Creative Zen Air Plus」
 ・SXFI対応トランスミッター付属 低遅延ワイヤレスヘッドセット「Creative Zen Hybrid ProSXFI」
 ・フルバランスオーディオUSB DACアンプ「Sound Blaster X5」
 ・近日発売予定の新製品 ロスレス対応ワイヤレスオーディオトランスミッター「Creative BT-W6」など

 さて、ここでは、新製品のCreative Zen Air SXFI、およびCreative Zen Hybrid SXFIの2モデルについて、発売前に試聴が行なえたので、その印象を簡潔に紹介したい。

 まずはヘッドホンタイプのCreative Zen Hybrid SXFIから。試聴の前に、リリースされたばかりの第4世代「Super X-Fi Gen4」を適用させるために、アプリを通じて、自分の両耳、顔の正面を撮影し、パーソナルデータを作成する。その後に、アプリと製品を接続(Bluetooth)すると、Gen4を適用したパーソナライズデータが製品に転送されるので、これで準備はOK。映像配信サービスで映画コンテンツを視聴すると、一聴して音声がクリアになっていることが分かった。細かい音がより聴こえてくるようになり、同時に謳い文句の通り、レンジも拡大されているのが分かり、上と下の再現性が向上しているのも感じられた。一番分かりやすいのは、従来(Gen3まで)は、セリフ(声)がエコーっぽく響いてしまうようになっていたところが解消され、しっかりと響きのないセリフが聴けたこと。これだけでも、大きな進化と言えるだろう。創造される音空間も、密度が上がったようで、より繊細というか緻密なサウンドが楽しめるようになった。

 音場感については、Gen3に比べると、少し狭く・小さくなるようだ。音像や音場が頭外にフッと拡張される感覚のあったGen3に比べると、新しいGen4では、拡張される感覚はあるものの、それはおでこの少し前(外)に定位する感覚となる。もう少し聴き込んでいくとまた違う感覚が得られるかもしれない。

 映像コンテンツを見た場合の遅延については、ベースがSBCであることもあり、比較的多め。ただし、ローレイテイシーモード(低遅延モード)があるので、それをオンにしてやるといい。

 一方、イヤホンタイプのCreative Zen Air SXFIにおいても、Super X-Fiの効果は同様。音のキメが細かくなり、セリフ(ボーカル)のエコーっぽさが解消されたこともあって、臨場感も充分。映像コンテンツだけでなく、音楽コンテンツを聴いても、違和感はないので、常時機能オンでいいだろう。2chコンテンツでも、スピーカーで聴いているような、頭外定位するサウンドが楽しめる。ということもあって、音量も少し大きめになりがちなので(大きくしても耳が痛くならないので)、注意したい。

 なお、話は逸れてしまうが、アプリのアルゴリズム(?)が第4世代「Super X-Fi Gen4」になったので、専用チップを搭載しているスティックタイプの「SUPER X-FIヘッドホンアンプ」にgen4を適用させての、試聴も行なってみた。

 結果から言えば、効果は新製品2モデルと同様で、クリアネスの向上、エコーの解消といった効果は体感できた。専用チップだからなのか、明瞭度は2モデルよりも高く感じられた(BluetoothコーデックがSBCであることも影響していると思われる)。Gen4については、既発の製品にも適用できるので、どう変わったのかをぜひ、自分の耳で体験してみてほしい。