HIFIMANから、平面磁気駆動型ヘッドホンの新製品「SUSVARA UNVEILED」が登場、7月12日に￥1,188,000(税込)で発売される。現行の平面型フラッグシップヘッドホン「SUSVANA」に改良を加えたバージョンアップモデルという位置づけだ。
SUSVARA UNVEILEDのステルスマグネット部。使わない場合には付属のカバー（左）を取り付けておく
SUSVARA UNVEILEDでは、あらゆる導電材の中でぽっとも導電率が優れた金属である純銀を導体層に採用し（SUSVANAは金素材）、感度を格段に向上させている。これにより、弱音のディテイルや空気感をクリアーに再現する能力がアップしている。
加えて、グリルのデザインをシンプルなものとし、音波とハウジングの干渉を物理的に最小限に抑えることに成功した。結果として、再生される音質を最大限損なわないようにできたという。
SUSVARAで初採用されたステルスマグネット技術も搭載する。これは特殊な構造により磁気回路が音に及ぼす影響を抑えるものとなる。
GoldenWaveのヘッドホンアンプ「PRELUDE」とSUSVARA UNVEILEDという組み合わせの音を確認した。ウォークマンの3.5mmアナログ出力をPRELUDEにつないで楽曲を再生したが、ヴォーカルの細かいニュアンスまできちんと再現され、情報がよく伝わってくる。大編成のクラシックでも豊かなステージ感が描き出される印象だ。
低音のグリップ感はもう少し欲しい気もしたが、それは組み合わせるアンプ次第、ということかもしれない。SUSVARA UNVEILEDは様々な組み合わせによる音の違いを楽しめる、使いこなし甲斐のあるヘッドホンといえそうだ。
「SUSVARA UNVEILED」の主なスペック
●再生周波数特性：6Hz〜75kHz
●感度：86dB
●インピーダンス：45Ω
●質量：430g