LGエレクトロニクス・ジャパンは、2024年液晶テレビの発表会を開催した。今回は有機ELテレビや液晶テレビが、7シリーズ合計29モデルが登場している。以下では液晶テレビについて紹介する。

 量子ドットフィルター搭載MiniLED液晶「QNED90T」、量子ドット液晶「QNED85T」「QNED80T」、直下型液晶「UT8000P」というライナップで、型番と価格は以下の通り。6月26日(水)から順次発売する(75QNED85TJAのみ7月4日発売)。

液晶テレビのフラッグシップ「86QNED90TJA」

●4K QNED MiniLED液晶テレビ
86QNED90TJA 市場想定価格¥715,000前後
75QNED90TJA 市場想定価格¥495,000前後
●4K QNED液晶テレビ
86QNED85TJA 市場想定価格¥583,000前後
75QNED85TJA 市場想定価格¥374,000前後(7月4日発売)
65QNED80TJA 市場想定価格¥231,000前後
55QNED80TJA 市場想定価格¥198,000前後
50QNED80TJA 市場想定価格¥165,000前後
43QNED80TJA 市場想定価格¥143,000前後
●4K液晶テレビ
86UT8000PJB 市場想定価格¥363,000前後
75UT8000PJB 市場想定価格¥253,000前後
65UT8000PJB 市場想定価格¥198,000前後
55UT8000PJB 市場想定価格¥165,000前後
50UT8000PJB 市場想定価格¥132,000前後
43UT8000PJB 市場想定価格¥121,000前後

 最上位シリーズとなるQNED90Tシリーズは、MiniLEDバックライトに、量子ドットテクノロジー(光の波長を変えることで、純度の高い色を再現)とナノセルカラーテクノロジー(変換オーガニックフィルムをパネルに組み込むことで、緑色の純度を高めながら赤の色域を広げる)を組み合わせることで、より明るく、深い黒を再現するとともに、鮮やかな色の表現力を実現した。

エッジ型バックライトを採用する「86QNED85TJA」

 QNED85TとQNED80Tシリーズはエッジ型エリア駆動バックライトを搭載。QNED85Tでは量子ドットテクノロジーとナノセルカラーテクノロジー、QNED85Tはナノセルカラーテクノロジーが組み合わせられている。

 またAI技術も進化しており、注目するポイントを強調して映像の立体感を演出するオブジェクト型リアルタイム映像処理や、解像度の低い映像も高精細な4K画質に変換するAIスーパーアップスケーリング機能も搭載されている(QNED90TとQNED85T)。世界中のさまざまな映像データを学習したAIが解像度や画質を判別し、より正確なノイズ除去を行うという。

 HDR信号は4シリーズともHDR10とHLGに対応済で、QNED90TシリーズについてはDolby Visionの再生も可能。映画やゲーム、ストリーミングまでダイナミックな画質で楽しめる。

 サウンド面では、QNED90Tが3D立体音響のドルビーアトモスに対応。さらに全モデルで9.1.2chバーチャルサウンドに対応。2ch音源も部屋に合わせて音場を調整し、臨場感あふれるバーチャルサウンドに変換してくれる。コンテンツによって、AIが今見ているコンテンツをドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽に分類し、ジャンルに合わせたサウンドに最適化ししてくれる。