EIZOから、ビジネスユーザー向けの液晶モニターFlexScanシリーズの新製品となる「FlexScan EV3450XC」が、6月28日に発売される。価格はオープンで、同社直販サイト価格は¥162,800(税込)だ。

 写真を見て分かるように、アスペクト21:9の超横長のシネスコサイズ(ウルトラワイド)で、さらに湾曲しているのが特徴(曲面モニター)。画面サイズは、34.1型であり、曲率は3800というので、曲がりも緩やかなため、少し遠目においての使用が向いているようだ。現行「EV3895」(37.5型)よりも小型化されているため、省スペースでの設置も可能となる。

 さて、今回発表されたEV3450XCは、曲面モニターという部分に目が行きがちだが、EIZOとして初の、カメラ・マイク機能を内蔵したモニターになるということだ。カメラ/マイクは、ベゼル上部のセンターに内蔵されており、これは一般的なノートパソコンよりも搭載位置が高いことから、話者が見下ろす角度にならないので、オンライン会議においても、対面しているような印象で行なえるようになる。

中央がwebカメラ。シャッター機構もあり。黒部分の両端の穴はマイク部。

 webカメラの仕様としては、フルHDを超える500万画素、精細感が高く、色彩にすぐれた映像を送信できる、としている。なお、話者への自動追尾やオートズーム機能などは搭載しない。マイクについては、周囲の騒音を低減する機能と、内蔵スピーカー(4W+4W)とのハウリングを防ぐエコーキャンセル機能が搭載されている。「Windows Hello」にも対応する。

 モニターとしての仕様としては、IPSパネル(アンチグレア処理)、LEDバックライト、解像度は3440×1400であり、フルHDをゆうにカバーする横長画面で、左に通常の画面(16:9)を表示し、右のスペースに資料用の画面を複数開くという使い方が可能だ。いくつもの資料=各種ビジネス書類の同時表示が必要な場合には、大いに役立つだろう。シネスコ・曲面モニターというとホームシアター用と思いがちだが、意外とビジネス用途でも需要は高いという。

 その他、本モニターをドッキングステーションのように使えるUSB-C端子も装備しており、ノートパソコンと接続した場合、(ノートパソコンの)画面拡張、音声再生、給電(94W)も行なえるようになっている。

スタンド横に接続端子を装備

画面に向かって左側の裏面にも接続端子を装備

 スタンドは1本足仕様で、上下(昇降)、チルト、スイーベルも可能(縦型は不可)。

梱包箱は、環境負荷を考慮して、再生紙素材を使用している