往年の大口径フルレンジの鳴らし方から最新メーカー製システムの魅力探求まで

大口径フルレンジユニット1基で構成されるスピーカーは、ハイファイ再生で無二の魅力を発揮します。点音源で音像が明確に定位して、帯域のつながりはスムーズ。シャープさと、大口径ならではのゆとりを併せ持つ表現は、見えるような音楽に没入させてくれます。

本誌は25cm(10インチ)口径以上をベースに選んだ内外のヴィンテージフルレンジユニットの構造と音の魅力を探ります。黄金期のユニットの数々は多彩な個性に溢れて、鳴らし方の知恵は現代ユニットにも通じます。メーカーが磨き上げた最新スピーカーシステムの音まで、大口径フルレンジの魅力に多面的に迫ります。

1940年代半ばの登場以来、モニタースピーカーとして数々のヒットレコード誕生も支えた同軸2ウェイ型38cm口径ユニット、アルテック604。再録記事「アルテック604デュプレックス研究」では、歴代機の機構とサウンドを徹底解説します。

佐伯多門氏執筆の「世界のフルレンジスピーカーの構造とその種類と特長」再録記事は、フルレンジスピーカーのルーツと変遷をはじめ、シングルコーン/ダブルコーン/同軸型など構造の特徴、使い方のポイントまで図解を交えて詳細解説します。

フルレンジユニットの理想が追求された構造と、エンスージアストから絶賛された音質を持つ、英国グッドマンAXIOM80。新規グラビア企画「グッドマンAXIOM80図鑑 オリジナル機と復刻機」では、是枝重治氏がオリジナル機と復刻機の機構をヴィジュアル解説します。