デノンから、ホームオーディオの新たなソリューションとして、以下の2モデルが発表された。どちらも5月下旬の発売を予定している。ここでは「HOME SOUND BAR 550 SURROUND SET」について紹介する。

●ホームシアターシステム:HOME SOUND BAR 550 SURROUND SET 市場想定価格¥128,150(税込)
●ワイヤレススピーカー:HOME 150 NV STW 市場想定価格¥61,600(ペア、税込)

「HOME SOUND BAR 550 SURROUND SET」

 HOME SOUND BAR 550 SURROUND SETは、その名の通りサウンドバーとリアスピーカー2台のセットで、既発売の「Home SB 550 Set」のリアスピーカーを「HOME 150」から、先程発表されたワイヤレススピーカーの「HOME 150NV ST」に入れ替えたもの。リアスピーカーはブラック仕上げで、単品では販売されない。

 最近のデノン製サウンドバーは、昨日発売された「DHT-S218」やサブウーファー付きの「DHT-S517」が店頭で大人気だという。ただこれらの普及価格帯が好評なのに対し、上位モデルの「HOME SOUND BAR 550」は発売から時間が経ったこともあり動きが落ち着いているそうだ。

サウンドバー部は既発売の「HOME SOUND BAR 550」

 しかし同社ではHOME SOUND BAR 550の完成度には自信を持っているようで、今回もこれをベースにリアスピーカーをHOME 150NV STにすることで、品質を担保したまま、よりお手軽な組み合わせを実現したわけだ。

 そのHOME SOUND BAR 550は、ドルビーアトモスとDTS:Xのふたつのイマーシブオーディオの再生も可能。それらの信号が入力されるとサウンドバー側でデコードを行い、バーチャル3D用にリマッピングして4.0chで再生する仕組みだ。

 さらにサウンドバーはMPEG4-AACのデコードも可能で、eARC/ARC対応HDMI端子を備えているので、対応テレビと組み合わせることで様々なサラウンド放送や配信、パッケージを楽しむこともできる。

 HOME SOUND BAR 550 SURROUND SETの音も体験した。まずYouTubeでは、ヴォーカルがセンターに定位し、厚みのある声を楽しませてくれる。続いてドルビーアトモス収録のUHDブルーレイ『地獄の黙示録』では、ジャングルで虎と遭遇するシーンでの不気味さ、怖さが際立つ。『ボヘミアン・ラプソディ』のライブシーンもステージのアツさを感じるし、観客との一体感もいい。

 サウンドバー+ワイヤレスリアスピーカーの4.0chシステム(筐体は3つ)でこれだけの再現性が楽しめるのは大きな魅力だ。リビングにAVアンプを置くのはちょっと……という方なら、HOME SOUND BAR 550 SURROUND SETは有力な選択肢になるだろう。