デノンから、ホームオーディオの新たなソリューションとして、以下の2モデルが発表された。どちらも5月下旬の発売を予定している。

●ワイヤレススピーカー:HOME 150 NV STW 市場想定価格¥61,600(ペア、税込)
●ホームシアターシステム:HOME SOUND BAR 550 SURROUND SET 市場想定価格¥128,150(税込)

「HOME 150 NV STW」

 もともとデノンは単品コンポーネントからAVアンプ、イヤホンまで手掛ける総合オーディオメーカーという顔を持っている。今回はそのひとつとして、リビングでも使いやすいワイヤレスミュージックシステムとして「HOME 150 NV STW」をリリースした。本来カラーはホワイトのみ。

 製品の基本的な仕様は既発売のワイヤレススピーカー「HOME 150」と同一で、デノンクォリティを実現するためにカスタムメイドの25mmトゥイーターと89mmコーン型ウーファーを採用、ユニットは正面に向けて配置している。

搭載されるドライバーは25mmドーム型トゥイーターと89mmコーン型ウーファー(写真はHome 150のもの)

 ワイヤレス再生にはHEOSテクノロジーを使い、各種ストリーミングサービス(別途契約が必要)はもちろん、ローカルネットワーク上のハイレゾ音源(最大192kHz/24ビットのPCMやDSD5.6MHz)にも対応している。AirPlay2やBluetoothでの再生も可能だ。

 オリジナル機との違いは、Alexaなどのボイスアシストと、トップパネルの発光機能が省略されたこと。さらにHOME150 NV STWはステレオペアでのみ販売される点も異なっている。

 もともとHOME 150は単体(1台)で販売されていて、モノーラルでの使用も可能だが(内蔵DSPで音場拡大処理を行う)、2台ペアリングするとDSPをパスした状態でも再生できるという。今回ペア販売に限定したのは、ステレオ再生でのパフォーマンスを体験してもらいたいという狙いなのだろう。

ペアリングの設定はHEOSアプリから行う。他にもトーンコントロールや、置き場所に合わせた音の最適化といった機能も備えている

 新商品説明会で、HOME 150 NV STWによるステレオ設置時の音を聴かせてもらった。L/Rスピーカーを2mほど離して置いた状態でヴォーカルやクラシックの楽曲を再生したが、包み込まれるような広い音場空間が再現できていた。ヴォーカルも優しく響いてくる印象だ。また試聴位置の横まできちんと音が定位するなど、情報再現力の高さも確認できた。