憧れのホームシアターといえば、やはり大画面と高音質がキー。昨今は薄型テレビの大画面化が進み、高画質&大迫力が比較的手軽に楽しめるようになってきた。そんな中でも注目は、4K Mini LED液晶レグザ「100Z970M」だろう。独自の映像エンジン「レグザエンジンZRα」やミニLEDバックライトといった高品質機能を満載し、リビングでの映像体験をワンランク向上させるという。では実際に100V型テレビを自宅に導入するには、どんな点に注意が必要なのか? そして、導入後にはどんな世界が体験できるのか? 今回は同社公式YouTube「レグザチャンネル」とのコラボ企画として、藤原陽祐さんの自宅リビングに100Z970Mを設置、長期リポートをお願いした。(StereoSound ONLINE編集部)

※藤原邸への「100Z970M」搬入の様子はこちら ↓ ↓

【史上最大のレグザ「100Z970M」の実力は?】 AV評論家・藤原陽祐とチェック!

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 「近々、100V型のレグザを商品化する予定なので、仕上がったら藤原さんのお宅にお持ちしますよ」 レグザブランド統括マネージャーの本村裕史氏から100V型企画の話を聞いたのは、いまから半年程前のこと。

 「楽しみですね」と、その時は、軽く受け流したが、先日、「レグザ公式YouTubeチャンネル」の撮影もかねて、本当に100V型レグザが我が家に持ち込まれることが正式に決まった。

 「本当に“100V型テレビ”が、我が家のリビングに運び込まれる!」となると、にわかに色々な心配事が頭に浮かび、気持ちがざわつき始める。

 巨大なテレビをどこから、どのように搬入するか、設置の場所、置き台(ラック)をどうするか、あるいは日常の生活に支障をきたさないための動線をいかに確保するか等々、難易度の高い、いくつもの課題を突きつけられることになってしまった。

4K Mini LED液晶テレビ
TVS REGZA 100Z970M 市場想定価格¥1,375,000(税込)

藤原邸のリビングに設置された「100Z970M」。壁面いっぱいを占めた映像の迫力はやはり段違いです!

●画面サイズ:100V型
●パネル方式:Mini LEDバックライト液晶パネル
●パネル解像度:水平3840×垂直2160画素
●内蔵チューナー:4Kチューナー×2、地デジ×9、BS/110度CSデジタル×3
●映像処理エンジン:レグザエンジンZRα
●HDR信号対応:HDR 10+ ADAPTIVE、Dolby VISION IQ、HDR 10、HLG HDR
●音声実用最大出力:60W(JEITA、同時駆動)
●接続端子:HDMI入力4系統(HDMI2のみeARC/ARC対応)、ビデオ入力1系統、デジタル音声出力1系統(光)、LAN端子、USB端子4系統(タイムシフトマシン専用×2、通常録画専用×1、汎用×1)、ヘッドホン端子
●消費電力:541W(リモコン待機時0.4W)
●寸法/質量(スタンド含む):W2235×H1318×D500mm/75.5kg

 軽くオーケーしてしまったことに少し後悔したものの、すでに後の祭。気を取り直して、100V型レグザ導入に向けて、目の前の課題をひとつひとつ解消していくことにした。まず機材の搬入だが、これは1階リビングの掃きだし窓から、比較的余裕をもって、出し入れできることが分かった。

 悩ましいのは入れた後、どこに設置するのか。テレビ視聴の快適さだけでなく、生活動線に関わってくるだけに、ここはじっくりと考え、慎重に決めたいところ。生活のしやすさということでは、現在使用中のテレビ(70インチ)の場所にそのままリプレイスするのがベストだ。

 視聴距離は3m強(最適視聴距離とされる2.5Hは約3m11㎝)確保できるため、ジャストセーフ。ただ、できることならもう少し空間的に余裕が欲しいし、新しいテレビ、しかも人生初の100V型直視型なら、ここは思い切ってレイアウトを変えて、“新鮮な気分で迎え入れたい!” という気持ちも少なからずある。

 リビング横の和室(8畳間)の奥に置いてみてはどうか、はたまたリビングと和室の間に屏風のように配置するのはどうだろう、などなど、色々と考えてはみたものの、最終的にはもっとも無難で、納まりのいいリビング奥、バスルーム手前の広めの壁の前に設置することにした。

“え、ここは藤原さんのオウチですか?”(by ことりさん) 100V型レグザを押しかけ設置する

本村さんや声優の小岩井ことりさんといったTVS REGZA公式YouTube「レグザチャンネル」の面々と一緒に藤原邸にお邪魔し、100V型レグザがどんな風に搬入されるかを見学した

トラックで庭先まで持ち込んで、そこから人力で運び込むことに。75.5kgある100Z970Mをふたりで運ぶ運送屋さんはさすがです

玄関横、リビングの掃き出し窓から100Z970Mを搬入。本体の高さは1318mmと通常の窓から持ち込むことはできるが、廊下の幅によっては曲がれないケースもあるので、導入を考えている方は事前に確認が必要とのこと

 決め手は、100V型の映像と対峙したときの納まりの良さ。これなら空間的なに窮屈さを感じることもないし、生活動線を遮るような不都合もない。今後、多少の位置調整が求められるかもしれないが、とえあえず、このレイアウトで100V型レグザ生活をスタートさせることにしよう。

 100Z970Mの外形寸法はW2235×H1318×D500mm(スタンド含む)。ここで注意したいのが、床置設置の場合、奥行50cmをカバーできる置台が必要になること。同時に、スタンドを含む総重量は75.5kgとなるため、やわなテレビラックでは太刀打ちできない。

 そこで今回用意したのが、オーディオ用ラックでもお馴染のADK(朝日木材加工株式会社)製の「FG-BX600B」+「FG-BS1100B」だ。ユニットの組み合わせによって様々なサイズに対応可能で、100V型レグザ用としてFG-BX600Bを4台とFG-BS1100Bを2台使って、W2396×H468×D610mmのラックを組み上げている(この状態での型番は『W2400』。取材時は組み合わせを一部変更し、高さを300mmに調整しています)。

 スタイリッシュなウォルナット調の格子スタイルがなかなかお洒落で、AVアンプ、レコーダー、その気になればセンタースピーカーも収められる。奥行寸法も61㎝あるため、50㎝の100Z970Mのスタンドも余裕で設置可能。重さも4連結した場合、80kgまで対応しているため、問題ない。

 100Z970Mの映像エンジンは、現在の最高峰となるレグザエンジンZRα。きめ細かな部分駆動が可能なミニLEDバックライト、視聴距離に合わせて適切な画質、音質に自動で調節するミリ波レーダー、多彩な動画配信サービスへの対応、そしてお馴染みタイムシフトマシンと、基本スペックはZ970Mシリーズをそのまま受け継いでいる。

100V型テレビが載せられるADKのラックと組み合わせ、100V型が予想以上にすっきり収まった

リビングに運び込まれた100Z970M。ここで梱包を外してラックに乗せることに

ADKのテレビラック「W2400」(FG-BX600B+FG-BS1100B)に100Z970Mを設置する。なお当初はFG-BX600Bを専用台座と組み合わせてみたが、それでは画面位置が高く感じられたので、台座の高さを微調整している

リビングで見る100V型画面の迫力に改めて感動する3人。その詳細はレグザチャンネルでご確認ください

 ただ液晶パネル関連については、他のサイズとはやや仕様が異なる。ひとめ見て分かるのが、画面表面が光沢のあるグレア仕上げではなく、低反射パネルとなっていること。視聴時は問題ないかもしれないが、消画時、この画面サイズで光沢仕上げとなると、色々なものが映り込んで、あまりに存在感がありすぎる。

 結果として低反射仕上げを採用しているようだが、これは大正解。オフの状態で覗き込んでも、自分の影がぼんやりと感じられるくらいで、窓からの光や周囲の家具などの映り込みもほとんど気にならない。

 また視野角を改善するワイドアングルシートについても採用が見送られている。おそらく画面の明るさ、消費電力への配慮と思われるが、これも問題なし。一般家庭のリビングに100V型となると、ほぼ正面(画面の枠の内側)からの視聴となるため、視野角による画質の変化(特に色調、コントラスト)はほぼ気にならない。

 100Z970Mが導入されて、2週間程度経過したが、その印象は日に日に変わりつつある。我が家に運び込まれて2〜3日の間は、その大きさに圧倒され、慣れるのかどうか、正直少し不安だった。

100V型を導入するなら、テレビ台の奥行も事前に確認を

100Z970Mのスタンドは奥行が500mmあり、最近の薄型テレビ用のラックでははみ出してしまう可能性もある。転倒防止という観点からもきちんとした大きさのラックを選んでいただきたい(今回選んだFG-BX600Bは奥行610mm)

100Z970Mの背面接続端子部。中央に並ぶHDMI入力のうち、下から2番目がeARC/ARC対応で、デノンRDA-900Hはここにつないでいる

 が、時間の経過と共に100V型映像の特別感は薄らぎ、空間と無理なく馴染んでいく感じだった。そして1週間も経つころには、大きすぎる画面の違和感が払拭され、何もなかったかのように100V型のテレビは生活の一部として、すっかり溶け込んでしまった。来客は、「何、コレ!」必ずと言っていいほど驚きの声をあげるが、「あ、そう言えばうちのテレビ、100V型だった」と思い出す、そんな感じだ。

 NetflixやYouTubeなどのネット動画サービスも楽しんでいるが、今はまっているのがいよいよシーズン本番となる大リーグ中継。特に等身大の大谷翔平が躍動する様子は、見ていてとにかく楽しい。まさにスタジアムに居合わせているかのような迫力、臨場感は格別だ。

 今回試しに手持ちのスピーカーシステム、イクリプス「TD712z」を画面両サイドに設置して、ARC対応HDMI端子を備えたプリメインアンプ、デノン「DRA-900H」との組み合わせで、HDMI-CEC連携を試してみたが、これも効果は上々。内蔵スピーカーと同等の操作性を約束しつつ、場内のアナウンス、音楽、歓声と、ドジャー・スタジアムの興奮、空気感を見事なまでに描きだしてみせた。

 まだ約2週間という限られた時間での視聴だが、そこで感じたことは、コントラスト、色改善、S/N、階調性と、確かな基本性能に裏付けられた表現力を備えていて、ただ100V型の巨大な画面だけで話題を呼んだ“色物のテレビ”ではないということ。

 画質マイスタの住吉氏によると、部分駆動の分割数は、約14年前に技術の粋を集結して製品化した「CELLレグザを超える1000以上の分割数」になるという。

HDMI端子付きプリメインアンプ
デノン DRA-900H ¥121,000(税込)

 デノンのプリメインアンプとして初めてHDMI端子を搭載したモデル。ARC対応HDMI端子も備えており、対応テレビとつなぐことで最大192kHz/24ビットのリニアPCM信号が伝送可能。HDMI-CECも備えており、テレビのリモコンで本機の電源オン/オフや音量調整も可能となる。100Z970Mとの組み合わせでもこの機能は有効で、快適な操作性が実現できた。

 絵柄に応じて、よりきめ細かく明暗を制御できるため、黒を締めて、白を伸ばすことの自由度は高くなるが、さすがにこれだけ分割エリアが増えると、その制御は簡単じゃない。確かにコントラスト改善には絶大な効果があるが、反面、緻密な制御は難易度が高く、見た目の明るさ、黒が不安定になるケースも多々ある。言わば諸刃の剣なのだ。

 ところがこの100Z970Mについては、放送を見る限り、明るさも不自然にフラつかず、危なっかしさがない。コントラストの優位性によって、解像感、色再現性、階調性など、総合的な表現力が押し上げられ、自慢の超解像処理の効果が際立つ。まさに、100インチというサイズに見合った自信に満ちた表現力。時代の流れといってしまえばそれまでだが、さすが液晶レグザの最高峰、Z970Mシリーズのトップモデルだけのことはある。

 突如として我が家のリビングにやってきた100V型レグザ、100Z970M。見てのとおり、20畳ほどのリビングの一角にすっきりと納まり、ADK製ラックとのバランスもよく、不安定な感じもない。これから約2ヵ月間、生活の中で様々なコンテンツを楽しみながら、その画質、音質を検証していく予定。どんな発見があるのか、いまから楽しみでならない。

※次回へ続く

【超大画面モデルの購入を考えている方必見】レグザ史上最大「100Z970M」リビングに置くとどう見える?

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