イギリス発のテクノロジーカンパニー・Nothingが本日発表した完全ワイヤレスイヤホンの新製品「Nothing Ear(a)」(¥14,800税込)。本日より予約を開始し、明日4月19日には限定店舗にて、限定数が先行発売される。

 ここでは発売に先駆けて、簡潔な製品インプレッションをお届けしたい。なお、Ear(a)は本来、LDACコーデックをサポートしているのだが、発売前ということでアプリとの接続ができなかったこともあり、AACコーデックで試聴している。加えて、アプリによるパーソナライズ、ANC機能の選択なども不可のため、後日、アプリ対応(および製品のアップデート)が行われた段階で再度、音質チェックをお届けしたいと思う(同時発表の「Ear」についても、アプリとの接続できず、LDACが起動ないため、Ear(a)と同様に後日チェックしたい)。

 まずはデザインから。Ear(a)は、Nothingとしては初のカラフルなボディが特徴であり、ビビッドな黄色はとても鮮やか。最近は、白・黒モデルが多いこともあり、通勤・通学時に使えば、かなり周囲の目を引くのではないだろうか。

左からEar(2)、Ear(a)、Ear(本日発表のもの)

 形状は、Ear(2)や本日同時発表のEarと同じく、楕円の丸っこいもので、見ていて愛らしさも湧いてくる。スティックタイプということで装着時の重量バランスもよく、耳孔への負担も感じない。本体内側(腹)の部分が耳に密着してくれるので、けっこうしっかりと窪みに収まってくれる印象だ。イヤーチップは柔らかいので、圧迫感はない。

 ドライバーは、新開発の11㎜径ダイナミック型が搭載されていて、Earについては、中央のドーム部分がセラミック製になっているが、本モデルは一般的な素材という。ただし、Earに搭載された各種チューニングの手法・技術は本製品にも適用されており、繊細でクリア、バランスもよく、音場も広大なサウンドが楽しめるものとなっていた。

 うたい文句通り、ディテイルに優れていて、細かい音はよく聴きとれるし、響きや余韻も豊かで繊細なもの。定位感もよく、コンテンツのスペックに合わせて、鼻の奥、目の奥、おでこの裏側あたりに、スッと音像が立ち上がる感触。音場も広く、主に上方の空間に場を形成してくれる感じとなる。コンテンツをハイレゾにすると、響きの余韻がさらに豊かになり、上方の空間も大きくなり、音を浴びている感覚になるほど。

 試聴は箱から出した状態(=エージングなし)で行なっているため、今後エージングが進めば、もう少し芯のあるサウンドに変化していくと思われる。同時にLDACが稼働できれば、さらに繊細さも増すだろう。

 なお、ANCオフ(切り)はできないため、試聴は、静かな室内でヒアスルー状態で行なっている。ちなみにANCをオンにすると、音質への影響はかなり大きめで、音数がガクッと減り、音場は狭く、低域の押し出しが強くなるので、可能であれば今後、オフモードの設定も欲しい。ケースも小型・軽量だし、LDACのサポートで音質も充分、日常近いとして、ひじょうに有用な製品と感じた。