映画『ル・ジャルダンへようこそ』は、銀座の高級クラブ「ル・ジャルダン」のオーナーママ望月明美が新潮社から同タイトルの書籍を出版し、好評な売れ行きでシリーズ第３弾まで発売されている本をベースにした映画。
実店舗のクラブでの撮影も行ない、映画撮影が終盤を迎えたので、製作発表会見を4月10日・グレースバリ銀座にて実施し、主演：清瀬汐希、共演：藤江萌、風吹ケイ、小松みゆき、新藤栄作、山口みちへい監督、そして高級クラブ「ル・ジャルダン」オーナーママであり本作原作者の望月明美も登壇する記者会見が開催された。
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映画『ル・ジャルダンへようこそ』（10月11日公開）の製作発表会見が4月10日、東京・グレースバリ銀座で行なわれ、主演の清瀬汐希、共演の藤江萌、風吹ケイ、小松みゆき、新藤栄作、メガホンをとった山口みちへい監督、高級クラブ「ル・ジャルダン」オーナーママで原作者の望月明美氏らが出席した。
映画『ル・ジャルダンへようこそ』は、銀座の高級クラブ「ル・ジャルダン」のオーナーママ・望月明美が新潮社から同タイトルの書籍を出版し、好評な売れ行きでシリーズ第３弾まで発売されている本をベースにした作品。本作は、「ル・ジャルダン」を舞台に、コロナによって翻弄される明美ママや、これからの未来に不安を感じる舞子らの姿を描く。
挨拶を求められた望月氏は「まさかこのような晴れやかな映画になるとは夢にも思っていませんでした。自分の拙い小説が、このような素晴らしい俳優さんや監督様に映画化していただけて感激しております」と目を輝かせ、小説について聞かれると「コロナ禍が長くて、2020年3月から3年、苦労いたしました。ギリギリで（お店が）潰れちゃうんじゃないかなと思いながら頑張ってきたんですけど、そのときに誰よりも当店のスタッフ、女の子たちが頑張ってくれまして、優しいお客さんにも助けられてなんとか乗り越えられましたので、そのときのことを本にさせていただきました」と紹介した。
今回、主演・舞子を演じる清瀬は、銀座のクラブに携わるのは今回が初めてだったそうで「今回の映画の中で1番難しかったのが、銀座のホステスになりきることで、右も左もわからなかったので、“ル・ジャルダン”さんのほうにお邪魔させていただきまして、通常営業のときに体験入店をさせていただきました」と告白し、「ホステスさんたちが一般のお客様に接客されているところにつかせていただいて、そこで吸収しながらやらせていただいたんですけど、話し方だったり、所作だったりが普段の自分ではできないことが多すぎて、うまく役作りできるかなって不安が大きかったんですけど、実際に勤務されている方が出演してくださって心強かったですし、丁寧に教えてくださったのでなんとかやり切ることができました」と声を弾ませた。
明美ママ役を演じる小松は「お店の雰囲気を知らずしてママは務まらないということで、事前にお店に行かせていただきましたが、とても温かくてママの優しさが行き渡っていたので、よろしければ行ってみてください」とお店のPRをして笑いを誘い、「私ごとですが、幼児は育児をしている最中でして、その私生活からこの役をやるにあたっての気持ちの切り替えが難しかったです」と吐露した。
そして、藤江は「今回ちょっと意地悪な役に初挑戦したんですけど、キャストのみなさんも優しくて、『こうしたらもっと意地悪く見える』とか、表現の仕方や目線の使い方などを小松さんをはじめ、みなさんに教えていただいて勉強にもなりました」と感謝し、「煌びやかな世界を今回初めて見させていただいて、小説を読んだりして役作りをしたんですけど、とっても楽しくてあっという間の撮影期間でした。いろんな時代背景の中でいろいろ起こっていくこの物語を見ていただければなと思います」とアピールした。
風吹は「映画の撮影期間自体はタイトではあったんですけど、すごく楽しい撮影期間でした。その中でも特に印象に残っているのが、お店のシーンで全キャストが揃っているときに、お客様役としてスタッフの男性陣が出演していたんですけど、デレデレしちゃっていて（笑）、普通に楽しんでいるなということを覚えております」と裏話を披露し、男性スタッフを苦笑させた。
さらに、客役を演じた新藤は「私、今年で66になるんですけど、何十年かぶりに前貼りをつけてラブシーンをやらせていただきました。緊張しました」と打ち明け、「こういうことは二度とないんじゃないかなと思っていたんですけど、長く役者をやっているとそういうこともあるんですね。いい冥土の土産になりました」とにっこり。加えて「コロナ禍の中で一生懸命頑張って飲食店を経営されている方々は、本当に大変なドラマがあったんだなと思って、台本を読んで“僕も出るべき”だと思い、喜んで引き受けさせていただきました」と語り、「歴史に残る映画だと思うんですよね。コロナ禍で大変な中、みんな生きるために一所懸命やっていたんだというのがちゃんと映画の中で描かれているので、そこはぜひ見ていただきたいですし、10年、20年経っても見ていただきたいです」と言葉に力を込めた。
そして、山口監督は「今回のお話はコロナ禍ということで、人の絆をテーマに描かせていただきました。素晴らしいキャストと、ママの原作が面白くて、見応えのある作品になっていると思います。タイトな中でやったので反省点もあるんですけど、その中でも素晴らしいキャストさんに囲まれたので、面白くできたんじゃないかなと思います」と仕上がりに自信を覗かせた。
このほか、製作発表会見には共演の宮崎ちはる、久乃、石渡陽子、藤澤希未、諸岡沙紀、春野ゆりか、円谷優希、草野綾、徳江かな、高梨瑞樹、高杉美羽、佐倉はなほ、蒼山みこと、奈良平愛実、前田瑠美、製作総指揮のセコロ氏、エグゼクティブプロデューサーの友田ゆうき氏も出席した。
映画『ル・ジャルダンへようこそ』
2024年10月11日（金） ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国公開
【ストーリー】
銀座にあるとある高級クラブ「ル・ジャルダン」に勤める舞子は日々の生活に鬱屈していた。
「どうして働いているのか？」そう疑問に感じていた舞子だったが入店の面接の時、明美ママに助けられたことを思い出し、これからはママの為、お店の為に頑張ろう日々の生活を過ごしていった。
そんな矢先、２０２０年に新型コロナウィルスの最初の感染者が確認される。徐々に蔓延してく中、飲食店、夜の街の業務の意義が問われていく。
コロナによって翻弄される明美。最後まで粘るがとうとう業務停止になってしまう。
これからの未来に不安を感じる舞子。どうすることも出来ずにただ孤独に自分の部屋にいる日々。
ある日、「ル・ジャルダン」の常連客の藤井寺から連絡がある。
藤井寺との出会いにより舞子の心情に変化が訪れるが・・・。
＜キャスト＞
清瀬汐希
宮崎ちはる 石渡陽子 春野ゆりか 諸岡沙紀 久乃 風吹ケイ 吉冨さくら 藤澤希未 徳江かな 大原万由子 奈良平愛実 佐倉はなほ 深琴 高梨瑞樹 高橋里穂 椿原愛 高杉美羽 草野綾 河合朗弘 稲葉凌一 新納直 円谷優希 神尾優子 神尾佳香 上原将貴 ウジン 蒼山みこと まなつ 鈴木信二 鈴木兵太郎 前田瑠美 村田匡弥 住野文哉 木村祐一 川崎麻世 鈴木砂羽（友情出演） 中山秀征（友情出演） 小倉蒼蛙 秋吉久美子（友情出演） 藤江萌 新藤栄作 小松みゆき
＜スタッフ＞
原作：望月明美（「ル・ジャルダンへようこそ」）
製作総指揮：セコロ
監督：山口みちへい
配給：テンダープロ 日本映画振興財団