芸能事務所「リスと葡萄」期待の新人俳優「阿立陸玖」が、元男闘呼組の成田昭次率いるバンドNARITA THOMAS SIMPSONの4月10日発売のニューアルバム「冒険者たちのうた」から先行配信されている「花火と君」のMVに出演。3月には早くも初舞台を経験し、5月には2作目となる「舞台 大正ロマネスク「セブンスヒーロー」」への出演が決まっている。ここでは、その阿立陸玖にインタビューを実施。MV出演から次なる舞台への意気込み、今後の目標について話を聞いた。

――よろしくお願いします。成田昭次さん率いるバンド・NARITA THOMAS SIMPSONの4月10日発売のファーストアルバム「冒険者たちのうた」から先行配信されている「花火と君」のMVへの出演おめでとうございます。作品は、配信開始から1ヵ月で14万PVを超えるなど、たいへんな人気を集めています。まずは、MV出演の感想や撮影の思い出について、お話を聞かせてください。
 ありがとうございます。本当にMVは大好評で、出演させていただいた僕も嬉しいです。

▼MV「花火と君」

NARITA THOMAS SIMPSON「花火と君」(Official Music Video)

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――出演するにあたっての役作りについて教えてください。
 曲やロケ地、シーンのイメージ写真など、撮影に関する資料を先にいただいて、僕の演じる役柄やシチュエーションなどをじっくりと考えて創り上げていきました。僕の出演パートは基本男女のカップルのお話なんですが、「花火と君」の歌詞をじっくり読み込んで、どんな関係性なのかな、どんな雰囲気なのかなということを考えていました。

――曲の印象は?
 すごく良い曲だと思いました。撮影前はもうずっと曲を聴き込んで、歌詞の情景を思い浮かべていました。その想いを持って現場に臨んだという感じです。

――劇中のカップルは、ラブラブというより、静かに愛を育んでいる雰囲気でした。
 ありがとうございます。まさにその通りで、一緒にいるだけで嬉しくて、お互いに一緒に過ごす時間の中に幸せを見出している。そういう関係性をイメージしていました。とにかく二人とも感受性が豊かで、車窓から見える景色にもワクワクしている。付き合い始めてしばらく時間は経っているけど、まだまだ初々しさはあって、将来的に結婚するかは分からないけど、今は一緒にいるのがとにかく楽しい、そういう雰囲気です。

 ただ一方で、“花火”というキーワードからは、儚さや切なさも感じましたので、今は幸せだけれども、この喜びもいつかはなくなってしまうかもしれない……。ふとした瞬間に、そういった雰囲気も感じてもらえるように考えていました。

――ロケ地は?
 冬の熱海でしたから、人はそれほどいなくて、そういうシチュエーションもあわせて儚さを感じてもらえる映像になったかなと思います。結構風が強くて、ビュービュー吹いていました。

――今回演じた役柄はいかがでしたか?
 儚さというものに関して言えば、人間は永遠に生きられるものではないですから、共感できる部分は多かったです。あと、セリフがなかったのは、役作りをする上で勉強になりました。このカップルで海にいたらどういう会話をするんだろう、どういう雰囲気になるんだろうと、より深く考えることができました。

――今回、お相手(カップル役)の和内璃乃さんはいかがでしたか?
 カップル役だったので、最初は仲良くならなくちゃいけないなと少し意気込んでいましたが、年齢が近いこともあってすぐに打ち解けることができて、話も弾みました。とても楽しかったです。射的をしているシーンは仲のよさを感じてもらえる映像になったと思います。

――さて、話は変わりますが、5月には早くも2作目の舞台出演が決まりました。
 ありがとうございます。『舞台 大正ロマネスク「セブンスヒーロー」』(5月16日~ @銀座・博品館劇場)という、タイトルの通り大正時代を舞台にした作品に出演させていただきます。僕は亮という役を演じていて、大正時代ですが、髷や刀、侍も出てきますし、派手な殺陣も用意されています。二幕構成となっていて、今は二幕目の殺陣をメインに稽古をしています。

――稽古はいかがですか?
 殺陣が初めてなのもありますが、実は僕は左利きなので、右手で刀を振り回すのは、少し苦戦しています。しかも、(刀を)振るだけでなく、斬られる場面もあるので、どうしたら派手にやられているように見えるのかって、いろいろと考えながら、日々稽古をしています。

――殺陣はどうでしょう?
 順調ではありますが、なかなか難しいですね。左利きなので、無意識でいると構える時の足が逆になってしまいますから、そういうところを一つずつ考えて、直すようにしています。

――見どころは?
 あまり詳しくはお話しできないのですが、冒頭部分に僕(亮)が出てくるシーンがありまして、そこから話が展開していくんです。ある意味責任重大ですが、どんな役で、何をするのかを見てほしいです。

 二部はもちろん殺陣です。タイトルの通り7人のヒーローが出てきて、それぞれに見せ場がありますので、そこに僕がどう絡んでいくのか。お楽しみに!

――早くも2作目ですけど、舞台は慣れましたか?
 まだまだ緊張しますね。初めての舞台の時は、緊張してしまって、どうしようって思いながら、舞台袖で手のひらに人って書いたり(笑)、深呼吸したりしていました。でもお客様の前に立って直に反応が返ってくるのを経験して、嬉しさの方が大きくなりました。初めての作品(「ろくでなしコーラス2024」/3月上演)はコメディ色も強かったので、お客様の目の前でお芝居ができて、同時にお客様が目の前で笑っている姿を見て、とても嬉しかったです。

 僕は俳優になりたくてこの世界に入ったので、先輩方のお芝居を見ていてとても勉強になりますし、自分も早く上手くなりたいって思います。初めてだった3月の舞台でいろいろな刺激をいただきましたので、次の5月の舞台ではより一層表現力をアップさせて、良いお芝居をお見せしたいです。

――再び話は変わりますが、芸能界に入るまでのことを教えていただけますか?
 生まれはニュージーランドで、小中学生の時は、ニュージーランドと日本を行き来しながら過ごしていました。今は東京に住んでいます。向こうの気候は日本と近いんですが、日本ほど寒暖差がない分、過ごしやすかったですね。

 小さいころから運動をすることが好きだったので、サッカーや野球をしてきましたし、歌うのも好きだったので、小学校の時は合唱団に入っていました。楽器(ギター)を始めたのは高校の頃で、ちょうどコロナが広まって外出できなくなった時に、ギターが弾けて弾き語りができてかっこいいかなと思って(笑)、練習するようになりました。

 事務所に所属したのは、実は今年に入ってからなんです。もともとお芝居には興味があったので、両親にも相談して、よしやってみようと思い所属を決めました。

 学生でもあるので学業と芸能の両立は大変なこともありますが、僕自身も新しいことに挑戦するのは好きだし、舞台やMVへの出演など、いろいろな経験をさせてもらって、本当に楽しいです。

――今後の目標は?
 俳優の中では、柳楽優弥さんが好きで、目標としています。お芝居がすごくナチュラルで、気づいたら感情移入してしまうというか、引き込まれてしまうほどなんです! 僕自身もそういう役者を目指したいですし、観て下さる方の感情を動かせるような芝居ができる役者になりたいです。

 加えて、歌とギターもやっているので、音楽の面でも活躍できる人になりたいです。今回、成田さんのMVに出演させていただいた際に、その曲を聴いて自分自身の心や感情が揺さぶられたので、ゆくゆくは自分でも曲を作って、歌でも人の感情を動かせるようになりたいです。

ヘアメイク:八十島優吾

「舞台 大正ロマネスク「セブンスヒーロー」」

・5月16日(木)より5月19日(日)まで、銀座・博品館劇場にて上演
・チケット代 S席¥9,000/A席¥7,500(全席指定・税込)

アルバム「冒険者たちのうた/NARITA THOMAS SIMPSON」

4月10日(水)発売
¥2,750(税込)
TYOR-1010
TOKYO RECORDS

公式サイト
https://narita-thomassimpson.com/release/533/

MV「花火と君」
https://www.youtube.com/watch?v=A-__cmv173s

阿立陸玖SNS
公式サイト
https://risutobudo.jp/talent/riku-mikamo/

インスタ
https://www.instagram.com/riku__adachi/