ハーマンインターナショナルは、本日4月4日、都内でJBLブランドの2024年春季新製品内覧会を開き、今後発売を予定しているポータブルBluetoothスピーカー「JBL GO4」「JBL CLIP5」を含めた製品ラインナップを展示。春に展開予定の製品キャンペーンと合わせ、同社ポータブルスピーカーを日本市場に強く訴求していくことを明らかにした。
さて、JBLブランドではホームオーディオ用のスピーカーといったピュアオーディオ製品だけでなく、サウンドバーやゼネラルオーディオ(ポータブルオーディオ)機器も多数ラインナップしており、ブランド全体の累計では、2億台もの機器を出荷しているそうだ。特にコロナ禍以降は、ポータブル機器の販売も好調だといい、ポータブルBluetoothスピーカーはラインナップ合計で8000万台ものセールスを記録しているという。
また、近年の音楽の楽しみ方の変化――ストリーミングサービスの聴取の増加に合わせて今回、春の新製品として、ポータブルスピーカー「GO4」、および「CLIP5」を投入する。
同社の調べでは、日常的に音楽を聴取しているユーザーの40%はストリーミング音楽を楽しんでいるそうで、その72%はワイヤレスイヤホンを使っているという。また、ポータブルスピーカーは17%。スマホのスピーカーから直に聞いているのは33%という結果を得たそうだ。
また、聴取実態(シチュエーション)では、ワイヤレスイヤホンでは、通勤・通学など個で没入する用途。ポータブルスピーカー/スマホでは、リビングや入浴中、キャンプなど、ながら聴きや寛いでいる際の利用が多かったそうで、特に後者の利用者に対して、JBLブランドスピーカーの持つメリットを最大限訴求する形で、上記の2モデルを投入する、ということだ。
GO4は、45㎜径のフルレンジドライバーと長円形のパッシブラジエーターを、CLIP5は、ドライバーは同じでパッシブラジエーターが54㎜径になった製品。音圧は20%向上しているそうで、そうしたサウンド面の強化だけでなく、日常で広く使ってもらえるようにということでカラーリングも豊富(カラフル)で、愛らしいデザインとなっているのが特徴。
加えて、今回アプリにも対応し、AURACASTをサポートすることで(年内にアップデートで対応。LE3 Audio対応も同様)、パーティモード(複数のスピーカーを同一駆動・再生できる機能)も強化されている。展示会では、実際に12台の製品を組み合わせて(パーティモード)、BGM再生していた。
短時間ながらGO4をじっくり試聴することができたので、簡潔にそのインプレッションをお届けすると、うたい文句通りかなりの音圧が出てくれるので、かなり広い部屋で使っても、充分にBGM用途での機能性を発揮してくれるだろう。低音もザ・JBLという感じで締まっていて、量感も充分(うるさくならないのがいい)。コーデックはSBCだが、特性が不足していると感じることはないので(高域は少し寂しいが)、スマホスピーカーの代わりに、音楽を大きな音で楽しむ、というメーカーの推奨する使い方には好適だろう。
なお、春には、水曜日のカンパネラの詩羽を起用したキャンペーンも実施予定。恒例の渋谷屋外モニター全ジャックなどが展開される予定だ。