サムスンから、スマートフォンGalaxyシリーズの新製品「Galaxy S24 Ultra」と「Galaxy S24」が発表された。ドコモ用とau用、SIMフリーの3種類で、すべて本日から予約受付を開始、4月11日に発売される。

店頭販売やオンライン限定、さらにキャリア別で複数のカラリングを準備している

 両モデルの特長は、Googleとのパートナーシップで開発されたハイブリッドAI機能(オンデバイスAIとクラウドベースAI)を搭載していることだ。このAIによりGalaxy S24シリーズは、ユーザーの創造性、生産性、可能性を拡充させる未来のデバイスに進化しているという。

 AIを使った新機能として、「かこって検索」にまず注目したい。従来のスマホでは検索バーに文字(テキスト)を入力する必要があったが、「かこって検索」では画面上に写っている画像の中で気になるものを囲う(指などで円を描く)だけで対象物を検索してくれる。

 検索は静止画、動画、ウェブブラウザ、SNSなど様々なアプリ上で動作するので、いちいちアプリを閉じたり、切り替える必要もなく、シームレスで直感的な検索ができる。スマホでもっとも使われる機能が検索ということもあり、それがこのように進化するのはユーザーにも嬉しいだろう。

 さらに海外旅行の機会も増えている昨今の状況を踏まえて、翻訳機能も進化させている。しかもこの機能はオンデバイスAIで実装しており、通話中の会話内容をリアルタムで翻訳してくれるのもありがたい(ネットワーク接続とSamsungアカウントへのログインが必要)。しかも日本語、英語、韓国語など13ヵ国語に対応済みで、日本語の同音異義語なども学習中とのことだ。

 翻訳機能は通話だけでなく、SNSなどのチャットにも有効だ。それぞれのアプリを使いながら、こちらもリアルタイムでテキストの内容を翻訳してくれるので、海外旅行者への対応にも便利に使えるだろう。

 その他に業務効率化機能も充実している。ひとつはボイスレコーダーで録音している内容をテキスト化してくれるもので、さらに翻訳や要約までこなしてくれる。他にも手書きのメモを整列し直す、テキスト化して翻訳・要約するといったことまで可能という。これなら会議の議事録作成などの負荷も大きく減らせるわけで、正しいAIの活用術とも言えそうだ。

 もうひとつスマホでよく使われるであろうカメラ機能にもぬかりはない。S24 Ultraは光学2〜5倍、さらにAIとの組み合わせでは最大100倍のズームが可能。1倍から100倍までのすべての倍率でAIによるマルチフレーム処理を加えているので、ディテイルまできちんと再現可能という。

 他にも編集機能に生成AIも追加されており、撮影した写真の角度調整や、人物やオブジェクトの移動処理を加えた場合でも、AIが自動的に背景を生成、違和感のない画像に仕上げてくれる。撮影から編集まで、高いクリエイティブ性能を発揮してくれるのは間違いない。

 サムスンではS24シリーズを “本当の自信作” と表現しており、推し活や旅行、ビジネスなどの様々な面で “最強のスマホ” として活用できると話していた。

左はサムスンのCMO 小林謙一氏で、右はGoogleのAndroid事業本部マネジングディレクター 菅野圭吾氏

 なおS24シリーズから7世代のOSアップデートに対応し、さらに7年間のセキュリティアプデートも保証する。これは長い期間安心して製品を使ってほしいとの思いからとのことだ。

 また今回、ドコモとauではGalaxy S24シリーズを予約・購入し、アプリから応募した方にそれぞれdポイント、au PAYギフトカードをプレゼントするキャンペーンをスタートしている。その他、TVアニメ「ONE PIECE」とのコラボとして、「最先端技術があふれる不思議な海域の冒険」をテーマにした企画を展開するとのことなので、興味のある方はチェックを!