ミックスウェーブは、中国Hiby Musicの新作DAP「R8 II」(市場想定価格¥356,800前後)を3月1 日に発売する。

 R8 IIは、初代モデル「R8」のポータブルコンサートホールという精神を継承、発展させた新フラグシップモデルだ。新開発のアーキテクチャー「Darwin-MPA(Multiple PWN Array)」を搭載し、オーケストラが演奏する音の広がりと迫力を、ポータブルリスニング環境にもたらしてくれる。

 Class AモードとClass ABモードの二種類のヘッドアンプ回路を備え、ソフトウェアで切り替えも可能。ClassAモードではイヤホンのコントロール性能が向上し、パワー感、表現力の密度が増すと同時に、ドライバーのグリップが増し、フラグシップにふさわしいディテイル表現とニュアンス、豊かなサウンドが楽しめる。もうひとつのClass ABモードでは、ポータブルオーディオユーザーが満足できる音質レベルを維持しながら、バッテリーの持ちを改善し、発熱量も抑えてくれる。

 OSにはアンドロイド12を採用。独自のDTA(DirectTransfer Architecture)テクノロジーによってAndroid SRCを回避し、イヤホンを接続するだけでサードパーティ製アプリからのビットパーフェクト再生を可能にした。USB出力でもビットパーフェクト再生を実現するとのことだ。

 チップにはクアルコムのSnapdragon 665を搭載。11nmプロセスを利用して電力効率を高め、同時にスムーズなマルチタスク処理と UIを実現する。さらに8Gバイトの内蔵メモリーと256Gバイトの大容量ストレージを搭載済みという。

 再生フォーマットは、最大でDSD 1024とリニアPCM 1536kHz/32ビットに対応。音源のより細かなディテイル表現と処理を保証し、リアルで自然なサウンド実現してくれる。またMQA(Master Quality Authenticated)データの16倍展開も可能とのことだ。

 出力端子は、3.5mmアンバランスと4.4mmのバランスフォンアウト、3.5mmラインアウト、4.4mmラインアウトの4ポートを備え、これらはすべて物理的に独立しており、かつボリュウムメモリーにも対応するそうだ。

 筐体は外科用グレードのステンレス素材で、高い精度の音質を実現している。高い引張強度をもち、錆や摩耗に対する優れた耐性も備えており、長期間の使用でも美しい外観を維持できるだろう。バックフェイスにはALCANTARAも採用されている。

「R8 II」の主なスペック

●OS:Android12
●SoC:Qualcomm SnapDragon 665
●対応オーディオフォーマット:最大DSD1024、リニアPCM 1536kHz/32ビット、MQA16
●出力端子(アナログ):3.5mmアンバランス、4.4mmバランス、3.5mm/4.4mmラインアウト
● WiFi:2.4GHz、5GHz
●Bluetoothコーデック:UAT、LDAC、aptX、aptX HD、AAC、SBC
●ディスプレイ:5.9インチ、IPSタッチスクリーン
●ディスプレイ解像度:1080×2160画素
●マイクロSDカードスロット:2Tバイト対応
●USBポート:USB3.2Gen2(最大10Gbps)
●寸法/質量:W78×H149×D23mm/515g