オーストリアはウィーンの大型ディスプレイメーカー、CSEEDがセントラルホールで展示しているのが、4K LEDディスプレイだ。同社は165、137、103インチのLEDディスプレイを開発。CESでは137インチの製品が展示されていた。ブランドは「C SEED N1 TV」。

137インチのLEDディスプレイ。ブランドは「C SEED N1 TV」

アンプとスピーカーは本体のスタンドに内蔵

 これが、とんでもないものであった。何と、折り畳めるのである。折り畳まれた形は、まるで彫刻か高級家具。畳んだ塊のオブジェクトが静かに展示されていたが、リモコンボタンを押すと立ち上がり、折り目から開き、137型の平面ディスプレイにダイナミックに拡がる! 60秒で高さ240cmまで上昇し、その後の25秒でLEDパネルが無音で開く。

 動画でお見せしたいが、CES会場の電源事情では、それはできなかった。代わりにカタログからの写真を見て欲しい。今やスマホも折り畳めるが、いよいよ大画面シアターも折り畳みの時代になったというわけ。ディスプレイ部の下の足に当たる部分に回路とアンプが内蔵されている。

背面にヒンジが見える

折り畳みの途中

 画質はハイコントラストだが、ナチュラルで、綿密だった。LEDディスプレイというと、業界ではかなり強調感の強いものが多いが、C SEED N1TVはホームシアター用途なので、とても穏やかでバランスが良く、色も輝度も精細だ。HDR10、HDR10+をサポートしている。色深度は16ビット。

 折り畳みのつなぎ目がほとんど検知できないのは、Adaptive Gap Calibrationという、つなぎ部分の画素の光を拡散するテクニックで、つなぎ目問題に対処しているからだ。価格は数千万円だが、未来のディスプレイのひとつの形を呈示していると視た。

これが折りたたまれた形

つなぎ部分の画素の光を拡散するAdaptive Gap Calibrationで、つなぎ目問題に対処