ゼンハイザーは、アメリカ・ラスベガスで開催中の2024 International CESで、完全ワイヤレスイヤホンの新製品「MOMENTUM True Wireless 4」を発表した。カラリングはシルバーホワイトとグラファイトブラックで、日本での発売は3月頃を予定している。価格はオープン。
MOMENTUM True Wireless 4は、型番からおわかりの通り「MOMENTUM True Wireless 3」の後継モデルで、自社開発の7mm径フルレンジドライバー（True Responseトランスデューサー）を搭載している。
ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンとして音質にこだわり、ドライバーに厳密なチューニングを施すことで3k〜5kHzの帯域を前モデルよりクリアーに、8kHz近辺がマイルドに聴こえるように調整した。これにより、中音域の解像度が向上し、空間描写も広大になっているそうだ。深みのある低域と融合し、臨場感溢れるサウンドを獲得しているという。
搭載されるふたつのチップのうち、Bluetooth用を最新型にバージョンアップし、コーデックはaptX Adaptive（96/24）に加えて、aptX Losslessと次世代コーデックと目されるLEオーディオのLC3にも対応した。同時にSnapdragon Soundにも対応したことで、音質のみならず通話性能、低遅延、途切れにくさの改善も果たしたという。
MOMENTUM True Wireless 3同様にハイブリッドANC（アクティブノイズキャンセリング）機能も搭載。新たにノイズ低減用のマイクを追加し、ノイズフィルターをアップグレードすることで、より自然なノイズキャンセリング効果を実現、再生音質を損ねることなく騒音をブロックできるようになった。
新マイクの追加により外音取り込み時のホワイトノイズも低減、イヤホンをつけたままでも周囲の音が自然に感じられるようになっている。加えてイヤホンを付けることで自分の声がこもって聴こえるオクルージョン現象も低減しているので、イヤホン装着時でも違和感なく会話ができるそうだ。
通話品質については、AI技術を最適化することで自分の声をクリアーに拾い、通話相手にも聞きやすい環境を実現した。自社開発のコールバーチャル技術（通話相手の声にアルゴリズム処理を加えることでより立体的に聴こえるようにし、自分の前で話しているように聞かせる）も初搭載している。
バッテリーはイヤホン本体で最大7.5時間（ANCオンで最大7時間）、充電ケース併用で30時間の連続再生が可能。バッテリー本体も長時間使ってもパフォーマンスが低下しにくいバッテリープロテクションモード仕様に進化している。ワイヤレス充電対応で、8分の急速充電で1時間の稼働も可能。
その他、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントや、イヤホンを外せば自動的に再生を停止するスマートポーズ機能も備えている。イヤホン本体はIP54の防塵・防滴仕様で、屋外でも安心して使える。