俳優・小原徳子に焦点を当てた特集上映「小原徳子映画祭」が、2024年3月20日(水・祝)~24日(日)、横浜シネマノヴェチェントで開催されることが決まった。また、開催を記念して、ポスタービジュアルと、小原の出演作『Z-ゼット- 果てなき希望』を手がけた映画監督・小説家の鶴田法男からのコメントが到着した。

芸能活動20周年&《新たな1年目》記念!
小原徳子の《これまで》を劇場で振り返る
 2003年に「木嶋のりこ」として芸能活動を始め、2018年の改名を経て2023年には活動20周年を迎えた俳優・小原徳子。『幸福な囚人』(2019)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020)、『わたしの魔境』(2023)、『卍』(2023)など芸歴とともに増す艶やかな色気を纏いながらも、その内に秘められた哀感が漂う唯一無二の演技を、インディーズ・メジャー問わず近年の様々な映画・ドラマ作品で発揮。

 さらに2023年5月の下北沢トリウッドでの初公開時には「初日から5日間連続満席」を記録した『いずれあなたが知る話』では脚本家デビューを果たすなど、執筆活動も精力的に進めている。

 特集上映「小原徳子映画祭」は、小原の誕生日にして、表現者として新たなステージへと歩み始めた彼女が《新たな1年目》を迎える2024年3月22日に向け、《これまで》の映画出演作を通じてその表現活動の軌跡を振り返る企画であり、劇場では過去数度しか上映されていない貴重な作品も含まれるなど、小原徳子ファンには決して見逃せないプログラムを予定している。

 今回の特集上映を記念して製作されたポスタービジュアルには、「ポスタービジュアルを覗く《私たち》を見つめ返す小原」と「ガラスに写り込んだ妖しき微笑の小原」という二つの異なる表情が。その姿からは、俳優にして表現者・小原徳子の「底知れなさ」と「正体不明さ」という二つの魅力が浮かび上がっている。

▽鶴田法男(映画監督・小説家)開催記念コメント▽
『アイアムアヒーロー』も『君と世界が終わる日に』も無かった10年前、相原コージ氏の優れた漫画を原作に本格的日本製ゾンビ映画を目指して完成させた自信作『Z-ゼット- 果てなき希望』。

単にゾンビの恐怖を描くだけでなく、どんな極限状態でも「希望」を持つことの尊さを伝えた本作は、「猛威をふるった新型コロナ」や「新しい戦前」と言われる今こそ観てもらいたい作品だ。

特に、「希望」と書いて「のぞみ」と読む赤子を抱いて、凜としてビルの屋上に立つ女子高生あかりに扮した小原徳子(旧名・木嶋のりこ)の神々しさはスクリーンでこそ映える。

現在は映画作家としても活躍する小原徳子のポテンシャルの高さをこの特集上映で体感してもらいたい。

▽小原徳子(こはら・のりこ)プロフィール▽
1988年生まれ、長野県出身。
2003年にスカウトされ「木嶋のりこ」として芸能活動を開始、2006年に映画デビューを果たす。

2018年に「小原徳子」へ改名。幸薄顔から幸せになれない役を数多く演じ、メジャー・インディーズ問わず様々な映画・ドラマ作品に出演。さらに『いずれあなたが知る話』(2023)で脚本に初挑戦したことをきっかけに、執筆活動も精力的に進めている。

近年の主な映画出演作は『屋根裏の散歩者』(2016)、『幸福な囚人』(2019)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020)、『わたしの魔境』(2023)、『卍』(2023)など。

▼関連記事