Metaは12月1日に、報道関係者やクリエイターを対象にした、「Find Your Passion」シリーズイベントの第3弾となる「VR シネマ with ゴーストバスターズ」を開催した。

 Find Your Passionシリーズは、VR技術を使い、ゲームにとどまらず、フィットネスや映画鑑賞、アートや音楽など、新しい趣味に出会い、追求していくことの楽しさを体験してもらおうというイベントだ。今年6月に第1回「VRフィットネス」を開催し、以後も異なるテーマで様々なジャンルを代表するゲストと共に、Meta Questで体験できる新たな興味との出会いを提案してきた。

有名な『ゴーストバスターズ』のアイコンもMeta Quset仕様に

 今回は、映画『ゴーストバスターズ』とのコラボレーションを実現。作品世界のように装飾された会場で、参加者はゴーストバスターズのユニフォームを着用していた。

 まずMeta Quest 3とFind Your Passionイベントの概要について、Facebook Japan株式会社 Reality Labs広報の吉本妙子さんから解説が行われた。

 Meta Quest 3はMR(複合現実)の体験ができるヘッドセットで、現実空間とバーチャル空間をシームレスにいき来できるのがポイントだ。上記の通り今回は12月1日が映画の日であることに合わせ、映画の空間にVRで入り込んで体験してみようという企画となる。

バーチャルリビングで大画面を楽しめる

 特別ゲストとして、俳優・映画監督として活躍中のマシュー・チョジックさんが登場、VRで映画を観ることの楽しさや、『ゴーストバスターズ』に関する想い出などを紹介してくれた。

 マシューさんは年間300本ほど映画を見ているそうで、インディペンデントのコメディやホラー系が好みだという。ちなみに自身でも劇場作品の『トシエ・ザ・ニヒリスト』を監督しており、こちらは12月10日からシアターギルド下北沢で上映されるという。

マシュー・チョジックさん(左)と、株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント映画部門マーケティング部、パートナーシップの臼井 献さん(右)

 そんなマシューさんはMeta Questユーザーだったとかで、以前から貸し切り映画館のようだと感じていたそうだ。「VRで映画を観るのは超幸せです。Meta Questをつけてゴロゴロしたり、隣の人がお菓子をあけたりしないですから」とのことだった。

 『ゴーストバスターズ』は第一作の公開が1984年(39年前)で、そこからシリーズ3作品が公開されてきた(他にリブート作品もあり)。そして最新作となる『ゴーストバスターズ フローズンサマー』は2024年3月29日に全世界同時公開が決定したとのことで、まだまだ盛り上がりを魅せる人気作品だ。

 今回のイベントでは、バーチャル空間内でアバターとなり、『ゴーストバスターズ』の過去作品のハイライトシーンをMeta Quest 3を使って大画面体験できた。バーチャル空間のリビングで目の前にある100インチオーバーの映像を見ている感覚で、周りに多くのアバターがいるので、確かに劇場で映画を楽しんでいる気分にも浸れる。

Facebook Japan株式会社 Reality Labs広報の吉本妙子さん(右)を交えて、みんなでMeta Quset 3を装着

 Meta Quest 3の映像は明るさがしっかり取れており、メリハリのあるテレビ的な画質で再現される。横のパンニングなどで動きボケが目についたが、長時間見ていても疲れるようなことはない。表示デバイスの画素数がもう少し増えていけば、映像鑑賞用としても使えるのではないだろうか。

 サウンドはMeta Quset 3の内蔵イヤホンで聴いたが、こちらは正直物足りない。セリフは聴こえるが、音楽の拡がりやサラウンド感が再現できていない。サラウンドはリアルスピーカーで再生し、映像を疑似大画面で楽しむといった使い方ができるようになるといいかもしれない。

MR空間でゲームを楽しむマシューさん

 その後、複合現実を活用した Meta Questのゲーム『ゴーストバスターズ:ゴーストロードの覚醒』もプレイさせてもらった。日頃ゲームをまったくプレイしないこともあり、もちろん瞬殺されたわけだが、画面をおおうマシュマロマンのCGに圧倒されたことは報告しておきたい。