オーディオストリーミングサービス大手のSpotifyは、音楽やポッドキャストなどのリスニングデータから今年1年を振り返る「2023年 Spotify年間ランキング」を発表した(本日、Spotify年間ランキング メディア向け先行説明会が行なわれた)。
これは同社のサービスを使用しているユーザーのリスニングデータを活用して、国内外で一番再生された楽曲・アーティスト、海外で再生された国内楽曲などなど、さまざまな切口からのランキングを集計し、今年1年の音楽シーンを俯瞰する、という企画。
まずは、同社音楽部門 企画推進統括部の芦澤氏より、音楽業界の変化とSpotifyの取り組みについて説明があった。曰く、2016年の国内でのサービス開始以降、順調にユーザーは拡大しているそうで、ユーザーの一日あたりの試聴(利用)時間は2.4時間以上、特にZ世代のユーザーは過去3年で4倍に伸長しているという。また、45歳以上の年齢層においても、ユーザーは拡大しているということだった。
一方で、同社の特色でもあるプレイリスト再生は多くのユーザーに受け入れられているといい、今年始めた年代ごとのヒット曲プレイリスト(1976年~2019年)も好評を博しているそうだ。加えて、アニメ作との連携や、日本のカルチャーを世界に発信するSpotifyオリジナルのプレイリスト「Gacha Pop」も、広く聞かれているそうだ。
さて、そうした施策によって増加したリスニングデータから見えてきた、今年のトレンドについては下記の通りとなる。
今年、世界で一番聴かれた楽曲はマイリー・サイラスの「Flowers」になるそうで、実に16億回も再生されたそうだ。また、国内で最も聴かれたアーティストは「Mrs.GREEN APPLE」、国内で最も再生された楽曲は、YOASOBIの「アイドル」。これは国内で最速1億回、2億回突破の記録をマークしたほか、海外で最も再生された日本の楽曲の2位も獲得している(1位は2年連連続で藤井風)。同時に、海外で最も再生された日本のアーティストでもYOASOBIは1位となっている。そのYOASOBIからは「J-POPアーティストとして誇りを感じます」というコメントも届いた。
▼YOASOBIのコメント
ちなみに、最も再生された日本の公式プレイリストは国内では1位は「Tokyo Super Hits!」、海外では1位が「Anime Now」で、Spotifyオリジナルの「Gacha Pop」は5位に入っていた。
また、今回、初の試みとして、世界のトップアーティストから1年間サポートしてくれたファンに対する感謝を込めて、Spotifyトップリスナー限定グッズを「Spotifyまとめ2023」期間限定でオファーする企画も用意。日本からはXGが参加予定。対象となる参加アーティストのトップリスナーには、期間中Spotifyアプリ上で限定グッズの案内が表示されるそうだ。
さらに、「Spotifyまとめ 2023」の公開にあわせて、12月1日から3日まで渋谷アンテナ21にて「Spotifyまとめ2023 ポップアップイベント」も開催予定となっている。詳細は、Spotify Japan公式Xにて確認のこと。
▼特設サイト「Spotifyまとめ 2023」