タクトシュトックでは、同社が輸入販売を手掛けるスロバキア、CANOR AUDIO(カノア・オーディオ)のフラッグシップセパレートアンプを12月1日に発売する。

●プリアンプ:HYPERION P1 ¥2,750,000(税込)
●モノーラルパワーアンプ:VITUS M1 ¥6,600,000(ペア、税込)

プリアンプ「HYPERION P1」

 両機種ともに真空管式ながら、ピュアクラスA/バランス回路設計を採用している。またカノア・オーディオの特許技術であるCMTテクノロジーを採用したプリント基板を用いており、過去の真空管にはない美しい内部レイアウトも特徴となっている。

 プリアンプのHYPERION P1は、渾身のゼロフィードバック・ピュアクラスA真空管プリアンプ。堅牢なアルミニウム製シャーシは耐久性に優れ、余計な振動を低減。ゼロ・グローバル・フィードバックや、特別に設計された100V専用電源トランスによる完璧なフィルターソリューションなど、きわめてていねいに、情熱をもって設計されている。

 音の厚み、空間表現、真空管とは思えないセパレーション、真空管らしいリニアリティなど、「AI1.10」インテグレーテッドアンプで感じられたカノア・オーディオの音質に、音楽の陰影までも感じさせる表現力の深さを獲得しているという。

モノーラルパワーアンプ「VITUS M1」

 VIRTUS M1は、最新設計のピュアクラスA真空管モノーラルパワーアンプ。ブリッジ接続によるバランス回路設計となっており、HYPERIONP1と同様の堅牢なアルミニウム製のシャーシは耐久性に優れ、余計な振動を低減、超対称デザインが信号干渉を排除している。

 VIRTUS M1はトライオードモード(55W)とウルトラリニアモード(110W)をスイッチひとつで切り替えられる機能に加え、新たにフィードバック接続とゼロ・フィードバック接続を音楽の再生中に瞬時に切り替えられる機能を追加した。

 そもそもVURTUS M1はフィードバック接続で設計を開始したが、長期間テストとサウンドチューニングを行う過程で、ゼロ・フィードバックの方がサウンド的に好ましいと感じる人が多かったそうだ。そこでユーザーが選択できるように切り替えスイッチをリアパネルに搭載した。これにより、VIRTUS M1は音楽の種類や組み合わせるスピーカー、個人の好みによって、トライオード/ウルトラリニア、フィードバック/ゼロ・フィードバックを自由に組み合わせ可能になっている。

「HYPERION P1」の主なスペック

●接続端子:バランスXLR入力×4、アンバランスRCA×5、バランスXLR出力×2、アンバランスRCA出力×1 ※XLR/RCA入力とも1系統をFIX OUTに切替可能
●使用真空管:6922×4、6H30PI×2
●ゲイン:11dB(XLR OUT)
●周波数帯域:10Hz〜80kHz ±0.1dB
●寸法/質量:W450×H190×D465mm/29.0kg

「VIRTUS M1」の主なスペック

●定格出力:110W(8Ω)×1 Ultra Linear(THD< 3%)/125W(8Ω)×1 Ultra Linear(THD 5%)、55W(8Ω)×1 Triode(THD < 3%)/70W(8Ω)×1 Triode(THD 5%)
●接続端子:バランスXLR×1
●使用真空管:KT150×4、ECC82×2、12AX7×1
●ゲイン:24dB/4Ω
●周波数帯域:10Hz〜50kHz ±0.5dB/5W
●入力インピーダンス:200kΩ
●寸法/質量:W450×H190×D465mm/40.0kg