アクロジャパンから、ACROLINK(アクロリンク)ブランドの新作スピーカーケーブル「7N-S8500 Leggenda」が発売された。価格は¥660,000(ペア、2m、税込)。両端の端子は、スペードコネクター、バナナプラグから選択可。

 同社フラッグシップスピーカーケーブルとして、独自構成となる7N Cu(銅)を引き続き線材として採用しつつ、デジタル時代に求められる強力なシールド性能を獲得すべく、2本のエアーチューブを設置することで、これを達成。ケーブル史上初のブレイクスルーとなる技術という。

 ケーブルの構造としては、まず2本の芯線のシルク糸を沿わせた上で、誘電率に優れるPTFEテフロンテープで隙間なく包み、電気特性に優れ、音質に色付けしないポリエチレン系樹脂にて被覆。制振効果を持つタングステン粉体と比重が重く、防振効果に優れるアモスファス粉体を練り込んだハイブリッド高分子ポリオレフィンにより仕上げて、高い制振効果を発揮させているという。

 また、2芯の中央には電磁波吸収非磁性糸とシルク糸を配置し、コモンモード・ノーマルモード、および線間のノイズ対策、静電除去効果を上げているのに加え、今回の新機軸エアーチューブの新規設置によって、これまでにない空間描写力も実現しているとする。

 本7N-S8500 Leggendaでは、同ブランドの得意とする多層構造を継承することによってシールド性を高めているが、それを最大限に活かすために電界シールド構造(シルバーメッキ軟銅線とUEW編組シールド)を採用。フロアノイズは極めて低く、高いSN比を実現したと謳っている。

7N-S8500 Leggendaの主な仕様
外形寸法:18.7㎜(直径)
中心導体:7N Cu D.U.C.C. Stressfree φ0.37×50本撚 2本(白・右巻き/赤・左巻き)
絶縁体:PTFEテフロンテープ+ポリエチレン系特殊樹脂
第1シース:制振材入りハイブリッド高分子ポリオレフィン系樹脂
シールド:ノイズビートテープ+銅箔テープ
第2シース:高分子ポリオレフィン系樹脂
最終シールド:黒UEW・銀メッキ軟銅編組(電界シールド構造にて結線)
外シース:耐UVポリウレタン
導体抵抗:2.4Ω/m
静電容量:12pF/m
バナナプラグ:【材質】ベリリウム銅50、【メッキ】2回磨き上げた後、銀メッキ+ロジウムメッキ、【ハウジング】ジュラルミン無垢材削り出し