テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ（G401）
▲TADの試聴ルーム。スピーカーは「TAD-GE1」「TAD-E2」の2機種をラインアナップ。パワーアンプは、「TAD-GE1」使用時は「TAD-M700S」を、「TAD-E2」使用時は「TAD-M1000」を組み合わせていた
テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ（TAD）ブースでは、新製品のスピーカー「TAD-GE1」をReferenceシリーズの製品でデモンストレーションを実施。また好評の「TAD-E2」の際には、最新プリアンプ「TAD-C1000」を中心にプレーヤーに「TAD-D1000TX」、パワーアンプに「TAD-M1000」というEvolutionシリーズでの演奏を行なっていた。いずれもTADらしい精緻な音で、来場者の耳を愉しませていた。
▲最新のフロアースタンド型スピーカー「TAD-GE1」。2基の18cmウーファーとCSTドライバーによる3ウェイ機で、バスレフポートは底面に配置されている
●製品ジャンル：スピーカーシステム
●ブランド名：TAD
●製品名：TAD-GE1
●価格：￥5,500,000（ペア、税込）
●発売時期：発売中
▲今年8月に登場したEvolutionシリーズ待望のプリアンプ「TAD-C1000」。センターノブには、高精度ボールベアリングを採用し、滑らかな操作感を実現している
●製品ジャンル：プリアンプ
●ブランド名：TAD
●製品名：TAD-C1000
●価格：￥1,980,000（ペア、税込）
●発売時期：発売中
ノア（G402）
▲ノアのデモンストレーションルーム。ソナス・ファベールのスピーカー群を、ブルメスターのエレクトロニクス、クラウディオのアナログプレーヤーで力強くドライヴしていた
▲「ストラディバリG2 アニヴァーサリー」。名機「ストラディバリ・オマージュ」を彷彿させる幅広キャビネットが印象的。世界限定120ペア、日本限定12ペアのプレミアムモデルだ
●製品ジャンル：スピーカーシステム
●ブランド名：ソナス・ファベール
●製品名：Stradivari G2 Anniversary
●価格：￥8,800,000（ペア、税込）
●発売時期：発売中
ノアのブースでは、今年創業40周年を迎えたイタリアの名門スピーカーメーカー、ソナス・ファベールを大フィーチャー。中でも注目を集めたのが、2003年から12年に渡り生産された同社初のフラグシップモデル「ストラディバリ・オマージュ」の誕生20周年アニバーサリーモデル「ストラディバリG2アニヴァーサリー」。40年の歴史と同社のスピーカー哲学の神髄が投入された作品で、日本では12ペア（3仕上げ、各4ペア）の販売となる。
▲「ガルネリ G5」。ソナス・ファベールの名を決定づけたガルネリ・オマージュの現代版と言えるモデルだ
●製品ジャンル：スピーカーシステム
●ブランド名：ソナス・ファベール
●製品名：Guarneri G5
●価格：未定
●発売時期：未定
▲「エレクタ・アマトール3」にグラファイト仕上げが追加。精悍ながらも、木質素材による優しい風合いが印象的
●製品ジャンル：スピーカーシステム
●ブランド名：ソナス・ファベール
●製品名：Electa Amator III Graphite
●価格：￥1,848,000（ペア、税込）
●発売時期：発売中
また、参考出品ながら「ガルネリG5」にも注目が集まったほか、初期ソナス・ファベールの代表作である「エレクタ・アマトール」の現代版「エレクタ・アマトール3」」の仕上げ違いも展示されていた。
▲クラウディオのアナログターンテーブル「Magnezar」。20kgあるプラッターは磁力により浮上しているため、外的な振動から隔離されている
●製品ジャンル：レコードプレーヤー
●ブランド名：クラウディオ
●製品名：Magnezar
●価格：未定
●発売時期：未定
レコードクリーナーで知られるクラウディオからは、アナログプレーヤー「マグネザー」が参考出品されていた。プラッター重量は20kgで、磁力で浮かせることにより外乱を抑えているのが特徴。駆動方式はダイレクトドライブで、10MHzのクロックにより精確な回転がなされるという。
アーク・ジョイア（G403）
エステロンの新型機「AURA」をセットアップしたアーク・ジョイアのデモルーム
●製品ジャンル：スピーカーシステム
●ブランド名：エステロン
●製品名：AURA
●価格：￥2,860,000（ペア、税込）
●発売時期：発売中
アーク・ジョイアのブースでは、エステロンの最新フロアー型スピーカー「オーラ」を展示。ソウリューションのエレクトロニクスと共に、最新のヨーロピアンサウンドを奏でていた。
▲エステロンの「AURA」。キャビネットに独自のコンポジット材を使うのは従来同様だが、成形方法を変更。ウーファーは底面に設置されている
タイムロード（G404）
▲タイムロードのデモンストレーションルーム。NODE「Hylixa」を使用した異次元の音場再生デモ、B＆W「804D4」を使用したバイアンプデモが行なわれていた
タイムロードのブースでは、NODEのスピーカー「Hylixa」に、コードの最新プリメインアンプ「Ultima Integrated」をつなげてのデモンストレーションに、多くの時間を割いていた。点音源スピーカーが奏でる音場感は圧巻のひとことで、多くの人の耳を愉しませていた。
▲コードの最新プリメインアンプ「Ultimate Integrated」。チャンネルあたり125W（8Ω）を出力するプリメインアンプで、最新の電源回路を搭載する
●製品ジャンル：プリアンプ
●ブランド名：コード
●製品名：Ultimate Integrated
●価格：未定
●発売時期：未定
ナスペック（G406）
▲ナスペックのデモンストレーションルームでは、モニターオーディオをピリウムのアンプ群でドライヴ。圧巻のパフォーマンスをみせていた
モニターオーディオ、ウィーンアコースティック、プレイバックデザインズ、ロクサンをはじめとして、数多くのアイテムを抱えるナスペック。同ブースではギリシャ生まれのピリウムを中心とするシステムを展開。圧倒的なドライバビリティで来場者の耳を愉しませていた。
▲モニターオーディオの新フラグシップ「HYPHN」（右側の縦長のスピーカー）。独創的なキャビネットは、アクリルと鉱物、天然素材の組合せだ
●製品ジャンル：スピーカー
●ブランド名：モニターオーディオ
●製品名：HYPHN
●価格：未定
●発売時期：未定
昨年、創業50周年を迎えたモニターオーディオからは、新フラグシップスピーカー「ハイフン」がジャパンプレミア。個性的な形状のキャビネットは、アクリルをはじめとする複合素材とのこと。ユニット配列も特徴的で、パンチングメタルの奥には、MDPIIIトゥイーターをとりかこむように、50mmのミッドレンジドライバーを6基配置。そして4基のウーファーがそれぞれ内側に向かい合わせで設置されている。
▲モニターオーディオのアクティブサブウーファー「アンスラ」シリーズ。「Anthra W10」（上）、「Anthra W12」（左）、「Anthra W15」（右）
●製品ジャンル：サブウーファー
●ブランド名：モニターオーディオ
●製品名：「Anthra W10」、「Anthra W12」、「Anthra W15」
●価格：未定
●発売時期：未定
またモニターオーディオからは、アクティブ型のサブウーファーも参考出品されていた。詳細は不明だが、ホームシアターのみならず、コンパクトスピーカーの低域補強を考えている方には一考に値する注目作といえそうだ。
アキュフェーズ（G407）
▲アキュフェーズブース全景。スピーカーにはB&Wのほか、ファインオーディオの大型機が用いられていた
アキュフェーズブースでは、B&Wのほか、ファインオーディオの大型機でデモンストレーションを実施。精緻かつ広大なステレオフォニック再生は、アキュフェーズファンならずとも必聴といえそうだ。
▲アキュフェーズのパワーアンプの最新作「A80」。50周年記念モデル「A300」のステレオ版といえそうな1台で、出力は65W(8Ω)をギャランティする
●製品ジャンル：パワーアンプ
●ブランド名：アキュフェーズ
●製品名：A80
●価格：￥1,540,000(税込)
●発売時期：発売中
昨年50周年を迎えたアキュフェーズからは、50周年記念モデル「A300」をベースにしたというステレオパワーアンプ「A80」が登場。その名の通りA級のパワーアンプで、出力段はパワーMOS FETによる10パラレル・プッシュプル構成を採用。520W(1Ω)までギャランティするリニアリティが魅力だ。
▲SACDプレーヤー「DP770」。D/AコンバーターにはESSテクノロジー製「ES9028PRO」を採用、チャンネルあたり8回路をパラレルで駆動する
●製品ジャンル：SACD/CDプレーヤー
●ブランド名：アキュフェーズ
●製品名：DP770
●価格：￥1,507,000(税込)
●発売時期：発売中
一体型SACD/CDプレーヤーのフラグシップモデル「DP770」にも注目が集まった。こちらも50周年記念モデル「DP1000/DC1000」の技術を受け継ぐ製品で、独自の並列回路技術とI/V変換に独自のANCCを搭載して、高い変換精度と低ひずみを可能にしている。
▲中堅プリアンプの「C-2300」。「C-2450」に比べてノイズレベルを1割削減しているという
●製品ジャンル：プリアンプ
●ブランド名：アキュフェーズ
●製品名：C-2300
●価格：￥803,000(税込)
●発売時期：発売中
中堅モデルとして、「C-2300」プリアンプと、「P-4600」パワーアンプがお披露目されていた。C-2300は「C-2450」と「C-2150」の2機種を統合して発売されたモデルで、増幅回路にはバランスドAVAAを採用。ディスクリート構成による低雑音電流帰還形入力アンプなど、アキュフェーズらしいアンプに仕上げられている。
ラックスマン（G408）
▲ラックスマンのイベントルーム。スピーカーにはフォーカルのユートピアシリーズが用いられていた
100周年を間近に控えたラックスマンは、フラグシップのプリアンプとミドルクラスのプリメインアンプを訴求。新時代を予感させるフレッシュなサウンドを披露していた。
▲プリアンプ「C-10X」。増幅帰還エンジンにLIFESを搭載したフルバランス回路構成で、音量調整には電子制御アッテネーターLECUAを採用する
●製品ジャンル：プリアンプ
●ブランド名：ラックスマン
●製品名：C-10X
●価格：￥1,650,000(税込)
●発売時期：発売中
「C-10X」は、今春発売のプリアンプ。増幅帰還エンジンにLIFESを搭載し、フルバランス回路構成を採る。独自の電子制御アッテネーターLECUAは0.5dBステップでの音量調整が可能だ。
▲ラックスマンのプリメインアンプの新作「L-505Z」。チャンネルあたりの出力は150W(4Ω)
●製品ジャンル：プリメインアンプ
●ブランド名：ラックスマン
●製品名：L-505Z
●価格：￥385,000(税込)
●発売時期：発売中
エントリークラスのプリメインアンプ「L-505Z」がジャパンプレミア。上級機同様、増幅回路には最新のLIFESが搭載されている。出力は150W(4Ω)とハイパワーなのも嬉しい限りだ。
▲アナログプレーヤー「PD-191A」のアームレスモデル「PD-191AL」が登場。好きなアームを取り付けて楽しみたい方に好適だ
●製品ジャンル：ADターンテーブル
●ブランド名：ラックスマン
●製品名：PD-191AL
●価格：￥726,000(税込)
●発売時期：発売中
2022年夏に登場したアナログプレーヤー「PD-191A」のアームレスモデル「PD-191AL」も注目のモデル。PD191Aのトーンアームも高性能で使いやすいが、お気に入りのトーンアームを使いたい方には嬉しいモデルの登場といえそうだ。
ステラ／ゼファン（G409）
ステラ側のデモンストレーションエリア。スピーカーはウィルソン・オーディオとヴィヴィッド・オーディオの2システムをラインアップ
ハイエンドオーディオ輸入商社のステラグループは、片側にステラ、反対側にゼファンの製品群を展開。交互にデモンストレーションを行なっていた。いずれも現代ハイエンドオーディオの極点といえるサウンドで、多くの人の耳目を集めていた。
▲ゴールドムンドのSACDプレーヤー「EIDOS SACD」。384kHzのPCM、DSD512に対応する
●製品ジャンル：SACD/CDプレーヤー
●ブランド名：ゴールドムンド
●製品名：EIDOS SACD
●価格：￥8,690,000(税込)
●発売時期：発売中
「エイドスSACD」は、銘SACDプレーヤーである「エイドス・リファレンス」を彷彿とさせる1台。SACDメカニズムにはD＆M製を、DACには旭化成「AKM4497」を採用。ゴールドムンドらしく、メカニカル・グラウンディングが徹底されているとのことだ。USB入力も用意されている。
▲パワーアンプの「テロス1800」。チャンネルあたり250W（8Ω）をギャランティする
●製品ジャンル：モノーラルパワーアンプ
●ブランド名：ゴールドムンド
●製品名：TELOS 1800
●価格：￥15,800,000(税込)
●発売時期：11月末発売予定
「テロス1800」は、定格出力250Wのモノブロック・パワーアンプ。強力な電源部により420Ｗ(8Ω)までギャランティされている。
▲Thraxのフォノイコライザー「Orpheus Mk2」
●製品ジャンル：フォノイコライザー
●ブランド名：Thrax
●製品名：Orpheus Mk2
●価格：価格未定
●発売時期：未定
Thraxのフォノイコライザー、「Orpheus Mk2」がジャパンプレミア。真空管式のフォノイコライザーで、MC昇圧にはステップアップトランスが用いられている。
▲ゼファン・エリア。マーティンの「Mingus Septet (Statement edition)」をCHプレシジョンのエレクトロニクスでドライブしていた
▲マーティンの「Mingus Septet (Statement edition)」。ミンガスシリーズの中堅モデルで、価格は2178万円！
●製品ジャンル：スピーカーシステム
●ブランド名：マーティン
●製品名：Mingus Septet (Statement edition)
●価格：￥21,780,000(ペア・税込)
●発売時期：発売中
マーティンブランドでは、上から2番目のシリーズ「ミンガス」から、中堅モデル「Mingus Septet (Statement edition)」がジャパンプレミア。1インチのダイアモンドトゥイーターをはじめ、豪華素材が用いられている。
▲HSE SWISSのプリアンプ「MASTERLINE 8」。先行発売しているフォノアンプ「MASTERLINE7」と同じエクステリアだ
●製品ジャンル：プリアンプ
●ブランド名：HSE SWISS
●製品名：MASTERLINE 8
●価格：未定
●発売時期：未定
フォノイコライザー「MASTERLINE 7」と同じコスメティックのHSW SWISSのプリアンプ「MASTERLINE 8」がジャパンプレミア。左右独立のトーンコントロール機能も有しており、オプションでリモコンにも対応するという。
▲RIVIERA「APL01SE」プリアンプ。管球式のプリアンプだ
●製品ジャンル：プリアンプ
●ブランド名：RIVIERA
●製品名：APL01SE
●価格：未定
●発売時期：未定
イタリアのオーディオブランド、リビエラが初お披露目。創業者のシルヴィオ・テルフィノ、チーフエンジニアのルカ・キオメンディは、90年代よりオーディオ分野で活躍している人物だ。技術的なアプローチではなく、生理的な心地よさを追求した製品を心がけているそうで、真空管式プリアンプ「APL01SE」のほか、パワーアンプの「AFM10SE」が展示されていた。
DYNAUDIO JAPAN（G410）
▲ディナウディオジャパンのデモンストレーションルーム。エレクトロニクスにはシム・オーディオが用いられていた
豊富な製品をラインナップするディナウディオ。デモンストレーションではワイアレスアクティブスピーカーの新作「Focus」を中心に行なわれ、温度感のあるサウンドを響かせていた。
▲「Focus 10」、ライン入力はもちろん、LAN、ワイヤレスなどの入力に対応する
●製品ジャンル：パワードスピーカーシステム
●ブランド名：ディナウディオ
●製品名：FOCUS 10
●価格：￥990,000（ペア・税込）
●発売時期：発売中
Bluetoothなどワイヤレス入力にも対応するディナウディオのパワードスピーカー。現在日本にはブックシェルフの「FOCUS 10」とトールボーイの「FOCUS 30」が入荷しているが、今後より大型のモデルである「FOCUS 50」も上陸する予定とのこと。
▲現在テスト中というアナログプレーヤー、アコースティック・シグネチャーの「トルネード・ネオ」
●製品ジャンル：ADプレーヤー
●ブランド名：アコースティック・シグネチャー
●製品名：TORNADO NEO
●価格：未定
●発売時期：未定
昨年に引き続き、ブースのアナログプレーヤーはアコースティック・シグネチャーの「トルネード・ネオ」が使われていた。こちらは今後取り扱うかの検討しているとのことだ。
●取材・写真・文：栗原祥光