アクシス(Hall D5)

●製品ジャンル:モノーラル・パワーアンプ
●ブランド名:BOULDER
●製品名:2150
●価格:¥22,000,000(ペア、税込)

●製品ジャンル:モノーラル・パワーアンプ
●ブランド名:DAN DAGOSTINO
●製品名:RELENTLESS 800
●価格:¥38,000,000(ペア、税込)

 アクシスは、D棟5FにあるHall D5にスピーカーからアンプ、ラックといった様々なジャンルの製品を揃えている。

 その中には、先日アブサートロンから取り扱い業務が移管されたアメリカ、ボルダーのパワーアンプ群も並べられている。ステレオパワーアンプの「1161」(150W×2)や、「1160」(150W×2)などと一緒に、上位モデルの「2150」も展示、FYNE AUDIOの「F1-12S」と組み合わせたデモも行われていた。

 2150は1000W(8Ω)、2000W(4Ω)、4000W(2Ω)の出力を備えたモノーラル・パワーアンプで、入力端子はXLRバランスのみとなる。本体サイズは幅約46cm、高さ約27cm、奥行約73cm(ケーブル含まず)、重さは99.8kgというもの。

 もうひとつの超弩級モノーラル・パワーアンプは、DAN DAGOSTINOの「RELENTLESS 800」だ。これまで受注モデルとして発売されていた「RELENTLESS」が新たに3モデルのラインナップとなり、本機はその中堅という位置づけ。

 同社製品らしい美しく堅牢なシャーシを備え、出力は800W(8Ω)、1600W(4Ω)、3200W(2Ω)、入力端子はXLRバランスが1系統。本体サイズは幅54.9cm、高さ26.4cm、奥行66cm、重さは145kgとなる。

ヨシノトレーディング(D502)

●製品ジャンル:プリメインアンプ
●ブランド名:EAR
●製品名:M1 Prototype
●価格:未定
●発売時期:2024年

 ヨシノトレーディングでは、EARのトランジスター搭載プリメインアンプ「M1」のプロトタイプモデルが展示され、暖かで厚みのあるサウンドを奏でていた。EARのエンジニア、ディム・デ・パラヴィチーニ氏による回路設計を、現代のスタイルに収めた注目モデルとのことだ。来年早期の発売を予定しており、価格は未定だが50万円前後(税別)になりそうとのこと。

ユキム(D503)

左が「VELA FS409.2」で、右が「BS312.2」

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:ELAC
●製品名:BS312.2
●価格:価格未定
●発売時期:2024年

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:ELAC
●製品名:VELA FS409.2
●価格:価格未定
●発売時期:2024年

●製品ジャンル:プリメインアンプ
●ブランド名:AURA
●製品名:VA 40 rebirth
●価格:¥275,000(税込)
●発売時期:11月

 ユキムからは、エラックの大人気スピーカー「BS312」の後継となる「BS312.2」がデビュー。こちらはJET VIトゥイーターを搭載しているのが一番の特長。JET VIは、前モデルのJET Vから約10年ぶりにリニューアルされた新ユニットだ。

 折り曲げ式リボントゥイーターという構造はそのままに、これまで2種類だったプリーツの間隔をさらに増やすなどの改良を加えたことで、高域のリニアリティを改善、より自然な再現を実現したという。受け持つ周波数帯域はJET Vから変わっていない。

 BS312.2は本体の構造やサイズはそのままに、トゥイーターをJET VIに変更、さらにウーファーもマグネットを強力にし、ボイスコイルもサイズアップされている。当然クロスオーバー周波数も調整しなおされているそうだ。

エラックのサブウーファー新製品「VARRO」シリーズも展示されていた

 今回BS312.2と一緒にお披露目された「VELA FS409.2」も従来モデル「VELA FS409」のJET VをJET VIに交換した進化版で、JET VI以外のユニットや本体構造は変わっていないという(クロスオーバー周波数は変更された)。エラックでは今後、現行ラインナップのJET Vトゥイーターを順次JET VIに入れ替えて、「.2」シリーズとして新たに展開していく予定のようだ。

 この他、先日発表されたオーラーの創業35周年記念モデル「VA40 rebirth」も展示され、BS312.2やVELA FS409.2と組み合わせた試聴も行われている。こちらもアナログレコードやハイレゾファイルが再生されているので、エラックの最新サウンドを確認していただきたい。