太陽インターナショナル(G610)

●製品ジャンル:ターンテーブル
●ブランド名:BRINKMAN
●製品名:Balance
●価格:¥4,400,000(10または12インチ用ベース付、税込)

●製品ジャンル:ネットワークスイッチ
●ブランド名:TAIKO AUDIO
●製品名:Extreme Switch
●価格:¥1,108,800(税込)

 太陽インターナショナルのブースでは、アナログレコードとファイル再生それぞれの究極のスタイルが展示されている。

 アナログレコードはBRINKMANのターンテーブル「Balance」の出力をNAGRAのフォノイコライザー「CLASSIC PHONI」に入力、同じくNAGRAのセパレートアンプでAVALONのスピーカー「Isis」をドライブしていた。

 Balanceはベルトドライブ式ターンテーブルで、モーターにはダイレクトドライブ用に関する知識と経験を活かし、スムーズで、静かなモーターを開発したそうだ。プラッターは約18kgもある重量級が用いられている。

上段がTAIKO AUDIOの「Extreme Switch」で、下段が「SGM Extreme」

 ファイル再生は、ネットワークオーディオファンの間でも評価の高いTAIKO AUDIOの「SGM Extreme」で行っている。そこに送り込まれる信号について、NASのLAN出力をアダプターでSFP(光)LANに変換、TAIKO AUDIOのネットワークスイッチ「Extreme Switch」を経由してSGM Extremeに入力している。ダイレクトにLANにケーブルで接続するのに比べ、Extreme Switchを経由した方が、音のディテイルや音場感再現の見晴らしがよくなるとのことで、来場者もそのサウンドをじっくりチェックしていた。

デノン(G701)

●製品ジャンル:レコードプレーヤー
●ブランド名:DENON
●製品名:DP-3000NE
●価格:¥385,000(税込)

●製品ジャンル:ネットワークオーディオプレーヤー
●ブランド名:DENON
●製品名:DNP-2000NE
●価格:¥275,000(税込)

 ディーアンドエムホールディングスはG棟701号室にデノンブランドの製品を揃えて展示&試聴会を開催している。

 注目モデルは10月に発売されたターンテーブル「DP-3000NE」。1972年に発売された名機「DP-3000」から約50年を経て、長年培ってきた業務用アナログオーディオ機器の技術に基づいて造りあげたプレミアムモデルとなる。

 同社では業務用アナログレコードに求められる機能を分析、レコードを正確に回転させること、回転ムラがないこと、クイックスタートできることといった要素が求められることから、ダイレクトドライブ・サーボモーター方式を採用してきた。今回のDP-3000NEにもこの技術が投入されているわけだ。

1964年に発売された、カートリッジの名機「DL-103」の初号機も展示

 トーンアームは本機のために新開発されたスタティックバランスS字型で、これも同社に残された設計図を分析、使いやすさとデザイン性を両立したトーンを開発している。なおDP-3000NEにはカートリッジは付属していない。

 もうひとつの新製品はネットワークオーディオプレーヤーの「DNP-2000NE」で、こちらはNASやPCに保存した音楽データや各種ストリーミングサービス、Bluetoothなどの再生に対応したモデル。ハイレゾ信号は最大384kHz/32ビットのPCMと11.2MHzまでのDSDに対応し、USB Type-Bや同軸/光デジタル入力も備えているので、単体D/Aコンバーターとしても使える。

 さらにARC対応HDMI端子も備えており、ここから最大192kHz/24ビットのリニアPCM(2ch)信号を入力できる。つまりテレビ放送やパッケージメディアもいい音で楽しめるわけで、リビングでの活躍を期待できる新製品となる。

 この他デノンブースでは飯田有抄さんを講師に迎えたアナログレコード体験や、同社スタッフによる試聴会を1時間おきに開催している。そこでは貴重なラッカー盤を再生することもあるそうなので(毎回ではない)、その音を聞く機会に恵まれた人はしっかり記憶に残しておこう。