ファーウェイから、メガネタイプのウェアラブルBluetoothスピーカー「HUAWEI Eyewear 2」が発表された。ブラックが¥37,800(税込、11月9日発売)で、チタニウムシルバーは¥47,800(税込、11月以降発売)だ。

「HUAWEI Eyewear 2」のチタニウムシルバーは11月以降の発売予定

 昨年登場した初代「Eyewear」は、メガネのテンプル(つる)部分に小型スピーカーを内蔵、装着するだけで音楽が楽しめるウェアラブルデバイスとして注目を集めた。そのドライバーユニットはダイナミック型で、テンプルのラウンド部分にあるスリットから音を放射することで指向性を確保、同時にテンプルの上側から逆位相の音を再生することで音漏れに対策していた。

 初代「Eyewear」は各方面で話題となり、長期に渡って好調な売上を達成したそうだ。日本では仕事(リモート会議など)での使用が一番人気で、さらに自宅や通勤時に使われることも多いとかで、オープン型であることと音質のよさが人気の要因だったという。一方で、バッテリーの持続時間と充電方法については改善を望む声も多かったようだ。

逆音波アルゴリズムは2.0に進化

 それを受け、Eyewear 2では、ビジネス、エンターテインメント&家事育児、アウトドアといった様々なシーンで使ってもらえるデバイスとして進化を遂げている。そこでのポイントは、薄型軽量設計とオープン型のリスニング体験、ロングバッテリーとなる。

 薄型・軽量化については、テンプル部が約9.7mmとスリムになった。さらに初代機では左右のテンプル間をリムでつなぎ、その前にレンズを取り付けていたが、Eyewear 2ではテンプルとレンズを丁番で固定する方式に変更され、本体重量が35gに軽量化されている。

 音質面では幅約0.7mmのトラック型振動板をデュアルで搭載し、同一指向型で駆動することで低域の迫力をアップ、16kHzまでの高域再生にも対応した。スピーカーユニットの配置は初代モデルと同様で、テンプルの下側に設けられたスリットから音を放出する仕組みも継承している。

幅約0.7mmのトラック型振動板を上下に搭載

 さらにテンプル上部から音漏れ防止の音を放出するのも同じだが、ここでの逆音波アルゴリズムは2.0に進化し、高い対称性を実現することで音波の干渉を低減、低ノイズ化も実現している。加えて環境音の大きさを検知し、静かな環境では自動的に音量を下げるといった機能も追加されている。

 さらに通話用のマイク位置を約20mm前方に変更し、独自開発のノイズ軽減アルゴリズムと合わせて鮮明な通話を実現した。環境音がうるさい場所では、自動的に通話音声を約50%大きくしてくれる。

 ユーザーから要望の多かった充電機能は、大容量バッテリーを搭載することで、音楽再生で約11時間、通話で約9時間をクリアーしている(フル充電までの時間は50分)。充電は初代機同様にテンプルの先に専用チャージャーをつないで行う方式だが、マグネットの吸着力を30%アップすることでズレにくいように配慮された。

 その他本体はIP54の防水仕様となり、スポーツ時の汗や不意の雨などでも安心して使えるようになっている。