Amazon(アマゾン)は、先日リリースしたFire TV Stick 4Kの第2世代ラインナップに関する説明会を開催した。どちらも10月18日の発売予定で、既に同社サイトでの予約を受け付けている。

Fire TV Stick 4K(第2世代) ¥7,480(税込)
Fire TV Stick 4K MAX(第2世代) ¥9,980(税込)

新製品を加えて、4モデルをラインナップ

 FireStick TV 4KはアマゾンのPrime Videoはもちろん、NetflixやDisney+、さらにAmazon Musicなどの様々なストリーミングサービスが楽しめるデバイスだ。既発売の第1世代も4K/HDR映像やドルビーアトモスなどのイマーシブオーディオに対応しており、StereoSound ONLINE読者の中にも愛用者は多いはずだ。

 本日開催された説明会に登壇したアマゾンジャパンFire TV事業部長 西端明彦さんによると、Fire TV StickシリーズはWiFiとHDMI端子付きテレビがあればどこでも使えるという便利さを備えており、全世界で累計販売台数2億台(単品、テレビ内蔵含む)を越えるセールスを記録しているそうだ。

アマゾンジャパン Fire TV事業部長の西端明彦さん

 さらに今回の新製品2モデルは、よりパワフルなプロセッサーの搭載による優れた操作性やコンテンツを探しやすいUI、Alexaでの音声操作が可能で、日本のユーザーにも満足してもらえる仕上がりになっているという。

 まずFire TV Stick 4K(第2世代)は、1.7GHzクァッドコアプロセッサーを搭載し、内蔵ストレージも2Gバイトに増えている。また無線LANのWiFi6(2.4/5GHz)に対応しており、ワイヤレスでの動画視聴もストレスなく楽しめる。再生信号はドルビービジョンやHR10+、ドルビーアトモスといった最新の映像&音声が出力可能だ。

HDMI延長アダプターも同梱されており、テレビの後ろにスペースがない場合でも安心して使える

 上位モデルのFire TV Stick 4K MAX(第2世代)は、2.0GHzクァッドコアプロセッサーと16Gバイトの内蔵ストレージをシリーズとして初めて搭載した。無線LANはWiFi6E対応(2.4/5/6GHz接続が可能)を果たしている。

 さらにアンビエントディスプレイ機能も初搭載された。これは動画等を再生していない時に2000枚の名画や風景映像から自分の好きな画像を表示してくれるもので、その際にはAmazon Photosに保存した写真も選択できる。これらの映像をバックに天気、カレンダーなどのAlexaウィジェットも表示可能という。

アンビエントディスプレイの画像はメニュー画面から選択する

 また両モデルともHDMI eARC対応を果たしており、同機能に対応したテレビの端子に装着することで、テレビの音声をFire TV Stick 4KからEchoデバイスに伝送できる。Echo StudioやEcho Dotなどとペアリングしておけば、お手軽シアターシステムが構築できるわけだ。

 説明会でもFire TV Stick 4K MAXを取り付けた有機ELテレビと2台のEchi Studioという構成でPrime Videoのコンテンツを再生していたが、Alexaの音声操作で作品を呼び出し、それがステレオスピーカーで再生されることで、通常のテレビでの視聴よりもずっと迫力のある体験ができていた。

追加料金なしで楽しめるコンテンツを自動的に選んでくれるメニューも準備された。この機能は第1世代デバイス等でもアップデートで使えるようになるとのこと

 今回の新製品が加わることで、Fire TVシリーズは2K用の「FireTV Stick」と据え置き型の「Fire TV Cube」という4モデルがラインナップされることになる(この他に同機能を内蔵したスマートテレビもあり)。アマゾンでは、Fire TV Stickはよりお手軽な価格でストリーミングを楽しめるデバイスで、Fire TV Cubeはハンズフリーにも対応した最上位モデルとして位置づけているそうで、ユーザーのニーズに応じて選び分けて欲しいと話していた。

2台のEcho Studioとの組み合わせで、お手軽シアターシステムが構築可能