JVC/ケンウッドは、ビクターのD-ILAプロジェクター「DLA-V90RLTD」「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」、および「DLA-V50」のHDR機能に関して、最新ファームウェアを11月中旬に公開する(対象商品のアップデート用ファームウェアをサポートサイトで公開)。

 これらのモデルに搭載されている独自搭載の「Frame Adapt HDR」は、コンテンツのシーンごと、あるいはフレームごとに異なるピーク輝度を独自のアルゴリズムで解析し、プロジェクターの映像投写に最適なダイナミックレンジにリアルタイムで自動調整するもの。

 これにより、HDR10コンテンツを、人間の目で見る現実に近い最適な画質で再現することが可能で、さらにマスタリング情報の有無に関わらずあらゆるHDR10コンテンツに対応できるとして、ユーザーから高い評価を得ている。

 今回のファームウェアアップデートでは、UHDブルーレイなどのHDR10コンテンツの映像をフレームごとに解析し、最適なトーンマッピングを行う「Frame Adapt HDR」機能が、“第二世代” に進化する。その詳細は以下の通り。

ファームウェアアップデートの主な内容

1)同社がこれまで培ってきたHDR映像処理技術を生かし、シーンやフレームに応じたトーンマッピングのアルゴリズムを根本的に見直すことで、“第二世代” に進化。トーンカーブ自体の最適化により高輝度部の白飛びを抑えたHDR映像を実現し、さらにトーンカーブ選択アルゴリズムを進化させて、より明るく、色鮮やかで、ダイナミックレンジの広いHDR映像を再現する。

2)その他のアップデート
●DLA-V90RLTD、DLA-V90R、DLA-V80R、DLA-V70Rに搭載された、高輝度と長寿命を両立する「BLU-Escent」において、光源の調整ステップを従来の3段階から0〜100ステップの101段階に拡張。使用環境に合わせてスクリーン上の輝度をベースにした調整ができるなど、明るさをより細かく設定することが可能に。
●ユーザーが調整した本体メニュー上の設定値をUSBメモリーに一括保存や書き戻しが可能に。インストーラーや専門家によるキャリブレーション調整値の保存や、現状の設定を保存済みの設定に戻す、といった使い方が可能。