東京藝大大学院映像研究科修了作品『しんしんしん』(2011)、ndjc2018『サヨナラ家族』(2019)などを手掛けた眞田康平による長編監督第二作『ピストルライターの撃ち方』

 この度、9/21(木)~オランダ・ロッテルダムで開催される日本文化の祭典、カメラ・ジャパン2023でのインターナショナル・プレミア上映が決定。東京・ユーロスペース、シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』での上映を終え、神戸映画資料館では、眞田康平監督特集として長編第1作『しんしんしん』との同時上映。これを記念してリニューアル版ビジュアルが解禁された。

 『ピストルライターの撃ち方』は再び原発事故が起こった近未来を舞台にヤクザの下で除染作業員を運ぶチンピラとムショ帰りの親友、そして出稼ぎ風俗嬢の生き様を描いた日本映画。眞田監督長編デビュー作『しんしんしん』以来、同世代のクリエイターとして、ともに制作を支えてきた奥津裕也、中村有がメインキャストとして参加しているほか、黒須杏樹、杉本凌士、小林リュージュ、柳谷一成が脇を固める。

 神戸映画資料館では、眞田康平監督特集として長編デビュー作『しんしんしん』と併映が決定。奥津裕也、中村有と10年来ともに作品作りを続けてきた眞田監督の軌跡を辿るイベントが予定されている。

 また、9/21(木)~オランダ・ロッテルダムで開催される日本文化の祭典、カメラ・ジャパン2023の映画祭プログラマー、アレックス・オースト氏が本作を高く評価し、同映画祭でのインターナショナル・プレミア上映が叶い、招待を受けた眞田監督も現地で上映後のteach-inに参加予定。今回のインターナショナル・プレミア上映を記念し、ポスタービジュアルをリニューアル版として新たに解禁された。

脚本・監督・編集:眞田康平コメント
この映画を撮ろうと決めたキッカケの一つに、海外から日本を見た時、原発についての問題は避けては通れない題材だろうと考えていた事をふと思い出しました。初めての海外での上映。どう理解したのか、どう考えたのか、どう感じたか、とにかく色んな人に聞いてみたい。その答え合わせに今は期待に胸躍らせています。

映画『ピストルライターの撃ち方』

〈上映館情報〉
○大阪 第七藝術劇場 9/16(土)~
○京都 京都シネマ 9/29(金)~
○兵庫 神戸映画資料館 10/6(金)~
※10/7(土)、8(日)は『しんしんしん』併映

○石川 金沢シネモンド 近日上映予定
○愛知 名古屋シネマスコーレ 近日公開予定
○広島 横川シネマ 近日公開予定

※監督・キャストによる舞台挨拶実施予定。詳細は各劇場HPからご確認下さい。

【あらすじ】
遠くない未来、地方で再び原発事故が起こった。しかしその隣町では一見変化のない生活が続いている。
ピストル型のライターで煙草に火をつけるチンピラの達也は、ヤクザの下で立入禁止区域の除染作業員をタコ部屋まで運ぶバンの運転手をしている。そんな彼の下に、刑務所に入っていた親友の諒と出稼ぎ風俗嬢のマリが転がり込んできて、行き場の無い3人の共同生活が始まる。

【キャスト】
奥津裕也 中村有 黒須杏樹 杉本凌士 小林リュージュ 曽我部洋士 柳谷一成 三原哲郎 木村龍 米本学仁

【スタッフ】
脚本/監督/編集:眞田康平 プロデューサー:奥村康 撮影:松井宏樹 録音:高橋玄 音楽:長嶌寛幸 美術:飯森則裕 助監督:登り山智志 ヘアメイク:香理 制作:宮後真美
2022/シネスコ/カラー/ステレオ/118分 R-15+
(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会

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