ピクセルから、イヤホンブランドAcoustuneの有線イヤホン「HS2000」シリーズ用の新作オプションとなる、従来のミリンクスWSドライバーに調整を加えた「10mm径ミリンクスSSドライバー」を搭載し、チャンバーハウジングとバッフル板の素材にそれぞれ洋白(ジャーマンシルバー)と石素材のハイブリッド構成を採用したチャンバーモジュール「ACT06」と「ACT07」が、8月25日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格はどちらも¥103,000前後となる。

 同ブランドHS2000シリーズの「HS2000MX SHO -笙-」、および「HS2000MX SHO -笙- MKII」については、可動式アウターハウジングを開閉することで音響チャンバーモジュールを交換できる「Acoustune Capsule Technology(A.C.T.)」機構が搭載されており、今回発売の「ACT06」「ACT07」のほか、すでに「ACT05」、「ACT04」、「ACT03」、「ACT02」がラインナップされている。

 モデルごとに内蔵のドライバーユニットやチャンバー素材、サウンドチューニングなどが異なるため、モジュールの交換によってデザインやサウンドの変化が楽しめる製品。

 ACT06は、ACT03/04で採用されたミリンクスWSドライバーを元に、新たに採用された石材バッフル板や洋白材チャンバーの特徴に合わせて、ダイナミックドライバーの構成要素である各パラメーターを調整・最適化した「ミリンクスSSドライバー」を搭載しているのが特徴。

 洋白は別名ジャーマンシルバーとも呼ばれるニッケル・亜鉛・錫から構成された合金であり、ACT06ではACT07と比較してニッケルの含有比率を高め、ボーカル帯域に厚みを持たせるチューニングを施しているという。

 ダイナミックドライバーには従来のミリンクス振動板を採用しながらも、天然石を用いた石材バッフル材の特性を活かし、伸びやかで鋭い硬質な響きが楽しめる仕上がりとなっているそうだ。なお、ACT06はチャンバー表面を光沢仕上げとし、石材が持つ上品な質感を引き立たせることで高級感を演出している。

 一方ACT07は、基本構造はACT06同様で、ACT06と比較して亜鉛・錫の含有比率を高め、ボーカル帯域と量感のある低域を両立したチューニングを施しているという。また、チャンバー表面をブラスト(粗目)仕上げとし、落ち着きのあるマットな質感と石材の鮮やかな碧色の対比によって美しさを演出している。

ACT06の主な仕様
ドライバーユニット:10mm径ミリンクスSSドライバー
チャンバー部素材:洋白(ジャーマンシルバー/光沢仕上げ)+石材(天然石)
付属品:アルミ製キャリーケース

ACT07の主な仕様
ドライバーユニット:10mm径ミリンクスSSドライバー
チャンバー部素材:洋白(ジャーマンシルバー/ブラスト仕上げ)+石材(人工石)
付属品:アルミ製キャリーケース