ブライトーンは、イギリス、WestminsterLab(ウェストミンスターラボ)のプリアンプ「Quest」のカードモジュールの販売を開始する。「XLR Phono」「RCA Phono」「DS Audio Equaliser」「RCA Input」の4つの種類をラインナップしている。

XLR Phono カードモジュール ¥858,000(税込)
RCA Phono カードモジュール ¥858,000(税込)
DS Audio Equaliser カードモジュール ¥858,000(税込)
RCA Input カードモジュール ¥264,000(税込)

RCA Phono カードモジュールとXLR Phono カードモジュール

 「XLR Phono」と「RCA Phono」はアナログレコード再生用のMC/MMフォノモジュールで、3段増幅設計を採用しているのがポイント。歪みとカラレーションを低減するために、カスタムコンデンサーのセットを特別に開発したという。

 レコード再生は、フォノモジュールによって再生される音質に大きな影響がある。この2種類のカードモジュールは、存在感、透明感、トランジェント、アタック、質感が並外れたものとなっており、これまでに聴いたことがないレベルのレコード再生を楽しめるそうだ。

 「DS Audio Equaliser」は、DS Audioの光カートリッジを再生するためのアイテムとなる。MC/MMモジュールと同じくカップリングコンデンサーと信号処理テクノロジーを採用し、レコード再生において前例のないレベルのスピードと低歪みを実現している。

 またDS Audioの光カートリッジはひじょうに低い周波数を送信する能力があるため、安全対策としてハイパスフィルターが実装されており、20Hz以下からは-6dbスロープに設定可能という。今回のモジュールは、DS Audioにより同社製カートリッジと互換性があることが認定されている。

「Quest」のリアパネル。ベースモデルはアナログXLR入力のみの搭載で、今回のカードモジュールは写真左側のふたつの拡張スロットに取り付ける

 最後の「RCA Input」は、QuestにRCAケーブルをつなぐためのもの。もともとQuestはXLRバランス入力のみ搭載していたが、本モジュールを追加することでシングルエンドのアンバランス信号をバランス信号に変換できるわけだ。その際には6dbのゲイン調整が適用されるので、端子によってボリュウムが変動することもない。

 このカードモジュールには、独自のカーボンシールドを備えた専用のオンボード電源が搭載され、ゲイン変換を可能な限り透過的に実行してくれる。ソースにフルバランス回路が搭載されていない場合、Questを変換モジュールとして使うこともできるだろう。