Finalでは、同社が今年7月に予定していた「自分ダミーヘッド」サービスについて、開始時期を延期すると発表した。

 このサービスは、個人の上半身の精緻な計測によって得られた「自分ダミーヘッド」をfinal独自のヴァーチャル音空間環境へ投入することにより、トランスデューサーによる録音物聴取における音色認識を向上させるサービス。ハードウェアとソフトウェアの両面から理想の物理特性を徹底的に追求することで完成した完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」の8K SOUNDを最大化できるという。

 同社では、ZE8000にカスタムイヤーピースを組み合わせることで音質を最適化する研究を進めてきたが、被験者を大幅に増やした実験を進める過程で、同梱のシリコンイヤーピースを使用した方がより安定した成果が得られることが判明したそうだ。

 そのため、音質アライメントサービスは製品に同梱されているシリコンイヤーピースをベースにして引き続き開発を進めることとし、サービス開始も延期することになったわけだ。なおZE8000向けのカスタムイヤーピースについても販売は中止する。

 「自分ダミーヘッド」サービスは、よりよいサービス提供に向けて研究を進め、改めて詳細を発表するとのことだ。