JBL4333、アルテックA7/Magnificentのマルチアンプ駆動も実践

『管球王国』109号の巻頭特集は「インテグレーテッドアンプのストレートな音」です。幅広い出力管と回路構成の真空管アンプで、1台で音楽再生が成立してブランドの特徴や真空管の個性をストレートに味わえる魅力を探ります。ヴィンテージ関連は「マルチアンプ再生の可能性を探る」を展開。モニター型と家庭用の大型ヴィンテージスピーカー3機種、JBL4333、アルテックA7、アルテックMagnificentをチャンネルディヴァイダーを使ってマルチアンプ駆動し、新しい音の可能性を探ります。

実験工房「最新小型スピーカー20機種の聴き比べ」では、20万円以下の小型スピーカーを集めて、D級パワーアンプで鳴らしてポテンシャルを探ります。熟達した設計者によるアンプ製作記「マイ・ハンディクラフト」は、真空管フォノイコライザーアンプ2機種が登場します。管球式で2機種目となる光カートリッジ専用モデルと、往年のシュアー半導体式に触発されてコンパクトに仕上げられたモデルです。

巻頭企画「インテグレーテッドアンプのストレートな音」では、幅広い出力管と回路構成で、インテグレーテッド型11モデル、ボリュウム付きパワーアンプ5モデルを試聴します。一体型アンプならではのストレートな音の魅力を探りました。テスターは三浦孝仁氏と吉田伊織氏です。

ヴィンテージ試聴は「マルチアンプ再生の可能性を探る」です。パワーアンプにアルテック1568A、1569A、1520Tを使い、アルテックやJBL製と最新のデジタル方式チャンネルディヴァイダーでヴィンテージ大型スピーカーをマルチ駆動します。テスターは新 忠篤氏、ヴィンテージオーディオの深い知識と優れたメインテナンス技術を持つ土井雄三氏と杉井真人氏の3氏です。

「実験工房」は「最新小型スピーカー20機種の聴き比べ」です。高音質で駆動力に優れたD級アンプで試聴して音の個性を探りました。テスターは新 忠篤氏と、大手電機メーカーで半導体関連のキャリアを積んだ真空管研究家の岡田 章氏です。

「マイ・ハンディクラフト」は、往年の松下電器製とフィリップス製の優れた真空管で構成しキット仕様も用意される光カートリッジ専用フォノイコライザーと、ステレオLP再生の原点にフォーカスして闊達な音にまとめ上げたコンパクトな管球式フォノイコライザーの登場です。それぞれ、ステレオサウンドストアで頒布します。