タクトシュトックは、英国KEITH MONKS(キース・モンクス)社のレコードクリーニングマシーン「PRODIGY LIGHT」(¥209,000、税込)を7月25日に発売する。

 1969年にBBCと共同で開発されたキース・モンクスのレコードクリーナーは、大英図書館と米国議会図書館に正式採用され続けている唯一のレコードクリーナーという。最大の特徴はトーンアーム型の独自アームで、内周から外周に向かってトレースすることで溝ごとに吸引が可能。これは盤面に薬液が一切残らない唯一無二のバキュームシステムという。

 2021年に登場した「PRODIGY」と2022年に登場した「PRODIGY JAPAN LIMITED」は、使いやすさとそのバキューム方法によって大ヒットを記録した。そして今回、PRODIGYをハーフサイズにし、付属品を簡略化することでコストダウンを図ったPRODIGY LIGHTがリリースされたわけだ。構造上多少動作音は大きくなるが、使い勝手やクリーニング能力に違いはないという。

「PRODIGYLIGHT」と「PRODIGY JAPAN LIMITED」の違い
●キャビネットの高さを約半分にして、コンパクト化を実現。それに伴い小型ポンプとモーターを採用する事で、片面にかかる処理速度が30秒ほど長くなっている(片面3分ほど)。また、薄くするため底面に開口部を設けた事で、動作音がJP LIMITEDと比較すると多少大きくなっている。
●レコードやデジタルディスクの側面に付着してしまうクリーニング液の拭き取りに対応したDew Drop2が省略された。
●3枚付属していたレーベルガードはもっとも使用頻度の高い、100mm(LP用)のみ付属。
●JAPANLIMITEDに付属していたEco|RollerとdiscOvery 12 precision vinyl(ブラシ)の代わりに、新開発の簡易型Eco|Rollerが付属。

 なお今回、PRODIGY LIGHTの発売記念キャンペーンとしてPRODIGY JAPAN LIMITEDもしくは、PRODIGY LIGHTを2023年年内に購入してくれた方に専用洗浄液「discOvery 33/45 1000ml」(¥7,700、税込)を1本をプレゼントしてくれる。

 さらにPRODIGY LIGHTの発売時期に合わせて、旧製品の価格改定を行うことになった。近年の為替相場の問題と輸送コストの上昇に起因するもので、企業努力では吸収できないレベルに達してしまったとのことだ。価格変更の対象モデルと、7月25日からの新価格は以下の通り。

PRODIGY JAPAN LIMITED ¥330,000(税込)
discOvery 33/45(1000ml) ¥7,700(税込)
discOvery 78(1000ml) ¥7,700(税込)
discOvery BTM(500ml) ¥7,700(税込)
discOvery Digital(500ml) ¥7,700(税込)
Threadless Tip(交換用先端チップ、2個入り) ¥7,700(税込)