光城精工では、同社仮想アースCrystal Eシリーズの上位モデルとなる「Crystal E-G」(¥78,000、税別)を7月18日に発売する。

 Crystal E-Gの内部異金属プレートは、これまでのCrystal Eや限定モデルのCrystal E Jtuneと同様の構成となる。さらに各プレートのサンドブラスト加工をより高精度化させたファインブラスト加工を採用し、表面の凹凸形状を均一にコントロールして、拡大される表面積のバラツキを低減している。

 内部回路には、Crystal Epシリーズで導入された特殊アルミ電解コンデンサーを6機搭載。同コンデンサーの内部導体には帯状に加工された高純度アルミニウム箔が使用されており、導体表面が特殊エッチング処理されることで、海綿質構造に似た空洞が無数に形成されている。この空洞は導体表面積の拡大をもたらし、1台あたり11,000平方センチメートル(110×100cm)という広大な有効面積が確保されている。

Crystal E-Gの増設例(写真のアースケーブルは別売)

 アース端子は、現行Crystal Eのステンレス製M4バインドネジから、金メッキM4の3点鍋ネジに変更され、より安定した導通性能を引き出した。このアース端子は2個設けられているが、このうちひとつ(FROM EQUIPMENT)はオーディオ機器との接続に、もう一方(ADD E)は増設用の端子として使用可能という(オーディオ機器2台の接続は多重アースを発生させるため、推奨しない)。

 なおCrystal E-Gには1.2mの専用アースケーブルも付属している。ひとつは「RCAプラグ-Y端子」ケーブル。もうひとつは「Y端子-Y端子」ケーブルという仕様だ。線材には高周波特性に優れた同軸ケーブルを採用。いずれの端子にも金メッキ処理が施されている。

 Crystal E-Gの初回限定版500台は、同日発売となる新製品アースケーブル「Clone1Y6」および「Clone2Y6」各1本(それぞれ¥7,800、税別)が同梱された特典付きで発売される。Crystal E-Gを使い、アースケーブルの違いによる音色の変化を楽しむことができる他、好みの方向性を探る上でも有効かつお得なセットとなっている。初回限定版はなくなり次第販売を終了するので、興味のある方は早めにオーダーされたし。

「Crystal E-G」の主なスペック

●仮想アース端子:M4×2端子(スチール製金メッキ 3点鍋ネジ)
●積層表面積:68,000平方センチメートル
●寸法/質量:W80×H35×D111mm(端子や突起物含まず)/約830g