LGエレクトロニクス・ジャパンから、先程発表された液晶・有機ELテレビとの組み合わせに最適なサウンドバー「SC9S」(市場想定価格¥132,000前後、税込)が、8月下旬に発売される。

 SC9Sは、AIを駆使した音響効果、幅広い音響フォーマットへの対応、そしてLGテレビとの組み合わせによって、新しい可能性を提案するサウンドバーとして誕生した。96kHz/24ビットのハイレゾオーディオに対応し、高品位なサウンドの再現が可能という。Dolby Atmos、DTS:Xや、IMAX Enhancedにも対応済で、臨場感あふれるサウンドを簡単に楽しめるわけだ。

 本体には、前方に向いた3基のスピーカーと、上方に向けた2基のトップトゥイーター(L/R)+1基のトップウーファーを搭載しており、上からの立体的な音響効果の強化はもちろん、サラウンドにおける前方からの音声もクリアーに再現する。さらに最大220Wの付属サブウーファーにより、深みのある低音を加えることもできる。

 「AIルームキャリブレーションプロ」を搭載し、内蔵された空間認識用マイクが感知した反響音によって、AIが音場を把握。空間に合わせて音響を最適化し、部屋の構造や広さを問わず、ユーザーを中心とした立体的な音響空間を構築する。さらに「AIサウンドプロ」が、再生コンテンツのジャンルによって音を最適化し、ミュージック、ベースブラスト、シネマ、クリアボイス、スポーツ、ゲームの6つのモードから自動で適用してくれる。

 またLG製テレビと組み合わせることで、「WOWオーケストラ」システムを構築できる。これはセンター成分の一部をテレビ内蔵スピーカーに受け持たせ、より多くのスピーカーユニットを使用することで、立体的かつ高品位なサウンドを部屋全体に提供しようというものだ。

 C2とC3シリーズ(55型、65型)専用の壁掛け用、スタンド用のブラケットも付属しており、壁掛け設置の場合は壁にテレビ設置用の穴だけ開ければ設置可能となる。

 映像信号は4Kパススルーに対応しており、HDMIで接続した映像データの品質を損なうことなくテレビに出力可能。さらに最大120HzのVRR(可変リフレッシュレート)とALLM(自動低遅延モード)にも対応しており、ゲームプレイも快適に楽しめるという。

 音楽ストリーミングサービスのSpotifyやTIDAL Connectの再生も可能で、MQAにも対応するなど、収録環境そのままのサウンドの再生も目指しているのも特徴だろう。

「SC9S」の主なスペック

●使用ユニット:フロント(30W+30W)+センター(30W)+トップ(30W+30W)+トップセンター(30W)、サブウーファー(220W)
●実用最大出力:400W
●接続端子:HDMI(eARC)入力、HDMI出力、光デジタル入力、USB
●対応フォーマット(ビットストリーム):LPCM、Dolby Atmos、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、Dolby Digital、DTS:X、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution、DTS Digital Surround 、AAC、AAC+
●消費電力:サウンドバー 37W+サブウーファー 38W(待機時サウンドバー 0.5W以下+サブウーファー 0.5W以下)
●寸法/質量:サウンドバー W975×H63×D125mm/4.1kg、サブウーファー W221×H390×D313mm/7.8kg