クリプトンは、デスクトップユースに最適なコンパクトサイズにこだわり、国内のハイレゾ対応ニアフィールドオーディオをリードしてきたKSシリーズを進化させたKS-Gシリーズを拡充する。「KS-55HG」は同シリーズのフラッグシップとなるモデルで、発売は6月中旬、KRIPTON Online Store専用商品だ。

KS-55HG/S、KS-55HG/R ¥114,800(税別)

 音楽配信においてハイレゾの高音質配信が当たり前となっている中で、Bluetoothでの高音質対応を実現するLDACにも対応を果たした。これにより96kHz/24ビット再生が可能となり、加えてaptX Adaptiveも同時搭載、スマートフォンの多くの機種でハイレゾワイヤレス伝送を実現している。

 本体カラーは、KS-55Hyperで好評だったカラーバリエーションを踏襲し、アルミ本来の色を活かしたクリプトン・シルバーメタリックに加え、ロゴカラーに因んだクリプトン・レッドメタリックもラインナップ。

KS-55HG/R(左)と、KS-55HG/S(右)

KS-55HGの主な特長
① DDC(Digitalto Digital Convertor)、DSP(Digital Signal Processor)、L/R 2ウェイデジタルバイアンプ駆動など、KS-55Hyperで採用したデジタル設計思想を継承し、ハイレゾ音源の高い解像度を低歪と高S/Nで実現。DDC回路とフルデジタルアンプを直結させでデジタル信号をダイレクトに再生するため変換ロスがなく、ハイレゾ音源を忠実に再現できる。またデジタルアンプはバイアンプ駆動、デジタルクロスオーバーネットワークを採用、高域と低域を独立駆動させることでお互いの干渉を防ぎ、歪みの少ない音質を実現した。デジタルアンプは出力総合140W(L/R各Low/35W×2、High/35W×2)というハイパワーで駆動する。

② リニアPCM 192kHz/24ビットに加え、新たにDSD128(5.6MHz/1ビット)入力にも対応。

③ 96kHz/24ビットハイレゾファイルの伝送に対応したLDACに加え、aptX Adaptive(48kHz/24ビット)にも対応。これらのコーデックに同時に対応するのはL/Rセパレートタイプのスピーカーとしては世界初となる。

④ ハイレゾ用に開発した超高域60kHzまで再生可能な30mmリングダイアフラムトゥイーターと63.5mmウーファーの2ウェイ構成を採用。総合140W(L/R)のデジタルバイアンプにでパワフルかつ高品位に駆動する。スピーカーユニットはいずれもデンマークTymphany社製を採用。ボディは引き続きオーバル・ラウンドフォルムデザイン、オールアルミ製エンクロージャーを採用。ディフラクション(回折)効果による反射と内部定在波を改善して滑らかな音質を実現している。

⑤ ネオフェードカーボンマトリックス3層材に滑り止めのOリングを取り付けたインシュレーターを装着済み。音質と本体の安定感を向上させた。

「KS-55HG/S」「KS-55HG/R」の主なスペック

●仕様:2ウェイ2スピーカー
●スピーカーユニット:30mmリングダイアフラム型トゥイーター、63.5mmウーファー
●対応フォーマット:PCM(44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz/24ビット)、DSD128(5.6MHz/1ビット)
●アンプ総合出力:140W(L/R各Low/35W×2、High/35W×2)、バイアンプ駆動
●クロスオーバー周波数:1,200Hz
●周波数特性:70Hz〜60kHz
●入力端子:USB2.0 Type-B、アナログ3.5mmミニジャック、光デジタル、mini USB(メンテナンス用)
●Bluetoothコーデック:SBC、AAC、LDAC、aptX Adaptive
●最大ペアリング台数:9台
●付属スピーカーケーブル長:3m
●寸法/質量:W109×H159.5×D203.4㎜/約2kg(右)、約1.9kg(左)