サムスンとチームラボでは、4月8日から東京・原宿の「Galaxy Harajuku」において、様々な種類の恐竜や太古の動物をコンセプトにした展覧会「Galaxy&チームラボ:捕まえて集める恐竜の森」を開催している(終了日未定)。

 これは両社のコラボ企画第3弾で、今年2月にグローバルで発表されたGalaxyの最新スマートフォン「Galaxy S23」や「Galaxy Z Flip4」を使って、ティラノサウルスやトリケラトプスなどの様々な恐竜や太古の動物を捕まえ、自分だけのコレクション図鑑を作ろうという催しだ。

スマホ画面に表示される弓矢の模様をタップして引っ張り、カメラ映った恐竜に向けて発射する

 会場は4つの空間に分けられており、それぞれの壁面に太古の生き物の映像が投写されている。チームラボの作品らしく、CG画像はとても華やか、かつ鮮やかだ。肉食恐竜のティラノサウルスや草食恐竜の代表格であるトリケラトプス、珍しいところでは白亜紀前期に日本に生息していた有鱗目爬虫類のクワジマーラといった生物も足元を泳いでいる。

 そして、それらの生き物を四方の壁や床に投写するために、各ブースの天井中央には業務用単焦点プロジェクターが複数台(横向きや下向きに)設置されていた。そして会場内にはこの映像とリンクした環境音も流れている。

 例えば入り口では森の中を恐竜たちが歩き回っており、BGMの音楽と恐竜の鳴き声が流れている。少しずつ進んでいくと川の映像に合わせて水音が聞こえ始め、その先の奥の部屋では滝の画像と水が滝壺に落ちる音が再生される。この絵と音の連続性はとても自然で、視覚と聴覚の両方から異世界への没入感を演出してくれる。

 さて、テーマである “捕まえて集める恐竜の森” とはどういうことなのか。イベントでは入り口でスマホのGalaxy S23を貸し出してくれる。そこには専用アプリがインストールされ、画面上には弓矢が表示されている。恐竜の映像をスマホのカメラで捉えて弓矢を放ち、命中すれば恐竜の姿が消えてスマホの中に取り込むことができるという仕組みだ。

 捕まえると、スマホでその恐竜に関する詳細な情報が表示されるようになり、そのデータは持ち帰りも可能だ。恐竜は、捕獲後にリリースすると再び壁面に表示され、他の参加者が捕まえることができるようになる。

 AVマニア的には映像とスマホの連携がどうなっているのかなど気になった点も多い。技術の詳細は教えてもらえなかったが、スマホアプリでは画像認識を使って、カメラが捉えた絵柄によってどの恐竜かを解析しているようだ。

捕獲した恐竜の一覧。ここからそれぞれの学術名や生息地などの詳細を確認可能。鳴き声も再生できる

 そしてどの恐竜が捕獲されたかをサーバーと共有し、壁面の映像から削除するのだろう。チームラボのシステムでこの一連の処理をほぼリアルタイムで行っているわけで(しかもスマホは10台近くが同時に稼働している)、その正確性には驚いた。 

 恐竜は約20種類で、実際にスタートするとコンプリートしたくなること間違いなし。お子さん連れなら絶対夢中になってしまうので、一緒にトライしてみてはいかがだろう。

【Galaxy&チームラボ:捕まえて集める恐竜の森】
●会期:2023.4.08(土)〜終了日未定
●時間:11:00〜19:00(最終入場18:30)
●料金:無料 ※混雑状況によっては待ち時間が発生することもあり。日時指定制の優先入場券が準備されている(サイトで3日前から受付)