サムスン電子ジャパン(以下、サムスン)は4月6日、都内で発表会を開き、同社が展開しているスマートフォン・Galaxy(ギャラクシー)シリーズの、本年度2023年のフラッグシップモデルとなる「Galaxy S23シリーズ」の国内版の導入を発表した。

 ラインナップされるのは「Galaxy S23」と「Galaxy S23 Ultra」の2シリーズで、カラーリングはS23がクリーム、ファントムブック、ラベンダーの3色、S23 Uがグリーン、クリーム、ファントムブラックの3色を揃える。内蔵メモリーは256GB(S23)、512GB(S23、S23 U)で、S23Uのみオンライン販売モデルで1TB仕様もラインナップする。対応するキャリアは、docomoとauとRakuten Mobileとなる。

 さて、ギャラクシーはここ日本でも好調に売り上げを伸ばしているそうで、昨年「S22シリーズ」を発表した際は、その前年の「S21シリーズ」に対して、レギュラーモデルで+9%、フラッグシップモデル(Ultra)で+57%の予約の伸びを記録したという。今年のS23シリーズにおいても、過去最高性能と言えるスペックを備え、その好調を維持、伸長させたい、とのことだ。

冒頭、Galaxyの日本市場での動向を説明するサムスン電子ジャパン チーフ・マーケティング・オフィサーの小林氏

 S23シリーズではGalaxyのデザインアイコンとも言える縦3眼レンズを継承し、本体のコンパクト化、軽量化を進めつつ、環境に配慮して、素材には各種再生材を用いることで、環境負荷の低減も強化しているという。

 そして、使用シーンとして、「カメラ」「ゲーミング」「サステナビリティ」という3つのポイントを選び、そのフィールドでの機能・性能を強化。カメラでは、センサーの画素数は2億となり! 撮ったあとで写真を拡大しても、細部までディティルに優れた映像が楽しめるほか、手ブレ補正もより強化され、動きながらの撮影でも、画面揺れを抑えた写真・動画が残せるように進化している。光学ズームはS23が3倍、S23 Uは10倍となり、そこにデジタル10倍ズームを組み合わせることで、S23 Uでは最大100倍のズーム撮影が可能になる。そこに、先述の強力なブレ補正が組み合わさることで、超望遠の撮影でも、ブレの少ない写真が撮れるようになった。発表会では、画面いっぱいに映された月の写真(S23 Uで撮影)も紹介されていた。

新しいS23シリーズの特徴を説明する、同社プロダクト担当 国分氏

 CPUは、クアルコムの最新「Snapdragon 8 Gen2 FOR GALAXY」が搭載されており、従来モデルに対して処理速度は35%、描写性能は40%の向上を果たしているそうで、ゲーミングのような精細な映像でも、素早い描写、素早いプレイ(反応)が可能になるという。また、処理が高速化すれば発熱量も増すが、冷却性能も高められているそうで、長時間のゲームプレイでもいわゆる熱ダレしないようになっているのだとか。

クアルコムジャパン 代表社長の須永氏が登壇し、最新スペックのCPUについて説明

 加えて、ゲームのヘビーユーザーに嬉しい機能が装備された。Galaxy直接給電と命名されたそれは、充電(給電)しながらスマホを使用する際、バッテリー介さずに直接回路に給電できるようになるもので、これにより、発熱やバッテリーの劣化がより抑制できるとしている。

 発売は4月20日で、発表会の行なわれた本日4月6日より、各キャリアにて予約も開始された。なお、予約・購入キャンペーンも用意され、購入者は同ブランドの完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2」、および専用ケースがもらえる(アプリでの応募が必須)ほか、キャリアごとに割引も設定されている。

エントリーモデル「Galaxy A54 5G」も発表された。発売は5月下旬以降で、docomo、auで展開する(予約は本日より受付開始)

スマホの画面を液晶ディスプレイに出して、デスクトップパソコンのようにサクサクとゲームプレイができますよ、の展示(実際にはプレイできなかったが)