ソニーから、ノイズキャンセル機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンの新製品「WF-C700N」が4月21日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥18,000前後となる。

 今回発表のWF-C700Nは、ソニーのラインナップの中ではエントリークラスに入るもので、現行「WF-C500」の人気を受け、ユーザーからの「ノイズキャンセル機能がほしい」という要望に応えたモデルとなる。型番の“C”にはカジュアルの意を込めているそうだ。

 ソニーとしても、1~2万前後の価格帯の製品ラインに、ノイズキャンセル機能搭載機を投入するのは“初”となるそうで、その分、気合の入った仕様にまとめられているのが分かる。大きな特徴は5つ。1)低価格モデルにノイキャン、2)音質、3)コンパクト設計(装着性)、4)充実した基本性能、5)通話性能、というそれぞれの項目について、ソニー流の機能・性能・洗練を加味した仕様を実現している。中でも、3のコンパクトについては現行C500に対してさらに軽量化が進められていて、片方で約0.8g軽くなり、4.6gというスペックを実現している(体積は15%減とか)。

 さて、まずは注目のノイキャン機能について紹介したい。機能としてはフィードフォーワード式となるが、本体外側のマイクの上に風切音防止用のメッシュを装備するなど、仕様に合わせたチューニングを施している。回路については、上位モデルとは異なるものの、比較的効きもよくなっていて、送風音などの耳につきやすいノイズを綺麗に抑制してくれていた。

右は「WF-C500」

 ノイズキャンセル・オン→外音取り込み→ノイズキャンセル・オフのトグルとなるが、専用アプリを使えば、トグルする項目を選択(2つ選ぶ)することもできる。

 音質面では、本C700Nに搭載されるドライバーは、ソニー「LinkBuds S」と同じ5mm径のダイナミック型となり、ボーカルのクリアな再生と豊かな低音を両立させているということだ。高域補完機能の「DSEE」にも対応する。

 ちなみにカラーリングは4色――ラベンダー、セージグリーン、ホワイト、ブラック――がラインナップされ、ジェンダーや人種を問わず使えるようになっている。ヒーローカラー(推し色)は今回ラベンダーとなっていて、実物を見るに、フリーザか、エヴァか、という趣。中尾隆聖氏の音声ガイダンス仕様があれば爆売れするかもしれない。

 そのほかの機能としては、防滴性能(IPX4)、360 Reality Audio対応、マルチポイント対応、音声アシスタント対応などのフィーチャーを備える。内蔵バッテリーの駆動時間はイヤホン単体で約7.5時間、充電ケース併用で最大約20時間まで拡張できる。なお、片耳での使用も可能だ。対応コーデックはSBCとAACになる。

 なお、ユーザーからの要望の多かったというイヤホン側での音量調整にも対応するそうで、ボタンを4回クリックで実行できるそうだ(ただし、後日アップデートでの実現。2023年夏を予定)。