ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの新作完全ワイヤレスイヤホン「JBL TOUR PRO2」の発売(3月10日発売 ¥33,000税込)を記念したローンチパーティを、代官山T-SITEで行なった。

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 JBL TOUR PRO2は、上の記事でも紹介したように、同ブランド完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップとなる製品。近年流行のノイズキャンセリング機能の搭載はもとより、サウンド、機能をブラッシュアップさせた注目機と言える。

CESでも展示されていたという巨大な「JBL TOUR PRO2」

 パーティでは、ハーマンインターナショナルが取り扱う各ブランドの紹介から、中でもとりわけオーディオファンの熱い視線を集めているJBLの歴史などについても説明があった。ちなみに、近年ではJBLブランドのポータブル機器は世界的に人気だそうで、昨年末時点で、Bluetoothスピーカーは累計1億7000万台、イヤホン/ヘッドホンは累計2億台もの販売を誇るということだ。

 完全ワイヤレスイヤホン市場には、2017年、「FREE」にて参入し、以後「LIVE300」「CLUB PRO+」「TOUR PRO+」と来て、今回のJBL TOUR PRO2につながるという流れとなる。

 さて、そのJBL TOUR PRO2のインプレッションを簡潔に紹介すると、特定の帯域が主張してくることもなく、低域から高域まで、全体域に渡ってフラットな音調が楽しめるものとなっていた。もちろん、低音の力感も充分で、低域部分に盛り上がりのあるコンテンツでは、豊かな低音を聞くことができた。コーデックはAACだが、レンジの再現性も広く、特に中高域のサウンドの艶やかさは特筆できるもので、耳に心地よいサウンドとなっていた。

JBL TOUR PRO2の分解展示

 ノイズキャンセル性能については、周囲の騒音はかなり消してくれるもので、テストに使った通勤電車(地下鉄)の車内では、送風音、電車の走行音、レールの軋む音などは、ほぼキャンセルしてくれた(レールの軋む音は若干残る)。その状態でも、車内アナウンスははっきり聞き取れるので、不思議な仕様。

 また、本機の売りでもある、充電ケースのタッチ式ディスプレイの使い勝手もよく、記者のように専用のオーディオプレーヤーと組み合わせて音楽を聴取している際、手元操作で音量のアップダウン、再生操作、ノイキャンオン・オフ、EQオン/オフ/モード切替え、スペシャルサウンド(JBL独自の空間オーディオ)オン/オフ、などが行なえるし、確認できるのは便利だった(まあ、スマホと組み合わせれば、専用アプリを使ってスマホ側で操作・設定できるのだが)。

後日のアップデートによって、スマホ用アプリを使ってケースに好きな画像を転送、待ち受け?にできる機能も追加される

ゲストによるスペシャルトーク

 さて、パーティの後半では、ゲストを迎えてのトークショーも行なわれた。登壇したのは、ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔氏と著述家の湯山玲子氏の2名。事前に今回の新製品JBL TOUR PRO2を体験しているそうで、すでにそのサウンドに魅了されたようす。湯山氏は、「とにかくバランスがよくてクラシックの再生にぴったり。中音の豊かな再現性が魅力」と絶賛。菊地氏もそれを受け、「そうそう、ぜひ若者にはこのイヤホンでクラシックを聴いて欲しい」とコメント。最後に、「イヤホンでの音楽聴取を日常に取り入れて、いい音楽を意識的に聴いて欲しい」(湯山)、「自分に響く、体に合う音楽を、いい音で聴いてほしい」(菊地)と、力強いメッセージを送って終宴となった。

「JBL SOUND COLLECTION 2023 SPRING」

 また、ローンチパーティの会場となった蔦屋書店(代官山)では、今回発表のJBL TOUR PRO2をはじめとして、「TUNE FLEX」「LIVE FREE 2」、Bluetoothスピーカー「FLIP6」「CLIP4」「GO3」、ミュージックシステム「L75ms」が展示され、試聴・購入も可能となっている。そのほか、「二子玉川 蔦屋家電」「六本木 蔦屋書店」「湘南 T-SITE」「六本松 蔦屋書店」でも展開する。

春のキャンペーン「オト、ヒト、ハート」

 さらに、ハーマンインターナショナルでは、JBLブランドを対象にした春季キャンペーン「オト、ヒト、ハート」を、3月10日(金)より展開する。これは、音楽を愛するすべての人を対象に、JBLブランドの完全ワイヤレスイヤホン、Bluetoothスピーカーを訴求するビジュアル広告(屋外・店頭)を、掲出するもの。「オト、ヒト、ハート」をキーワードに、人の数だけある音楽の楽しみ方を、JBL製品を通して提供していく、というものとなる。