アイ・オー・データ機器は都内で会見を開き、法人向けストレージビジネスの新製品「BizDAS」、および新たなコミュニケーションサービス「PlatPhone」を発表した。

 同社では、昨年秋に行われたビジネス用NASの発表会で説明があったように、現在、機器の販売からサービス(ソリューション)の提供へと業態の拡大・変更を進めており、同会では「ビジネス」だけでなく、「医療」「文教」への進出も謳われていたが、すでに医療分野では同社の持つ技術を使った電子処方箋に対応した機器・サービスの提供(販売)を行なっていて、出荷台数もこの2年で大幅に伸長しているという。

▲冒頭、現在取り組んでいるソリューション事業の現状を説明する 濱田社長

好調という医療向けの製品

 さて、今回発表された製品に話しを戻すと、まずビジネス向けのストレージ商品としてラインナップされる「BizDAS」はビズダスと読み、ビジネスと、PCに直接接続するUSB HDD(=DAS:ダイレクト・アタッチド・ストレージ)からの造語になるという。これがブランド名となる。つまり、企業が使うパソコンにUSB接続して使うHDDということだ。

 昨年の発表会では、業界に先駆けてNASの5年保証を実現しているが、本BizDASにおいても、同社の持つノウハウや、高信頼のHDDを採用することで、長期にわたって安心して使えるように仕上げている。

 企業ではNAS、あるいはクラウドの利用も増えているが、一方で、ネットワークの負荷を低減させるため、あるいは、ネットワーク経由でのデータの漏洩を無くす目的で、データを使用者の身近に置く=DASの利用にも注目が集まっている、という状況を踏まえてのラインナップになるという。

 ラインナップされるのは、1ドライブの「HDJA-UTBシリーズ」「HDJA-UT/LDBシリーズ」、2ドライブの「HDW-UTBシリーズ」となる。ストレージ管理用のソフト「DAS CONNECT」(Win用)も用意され(3月リリース予定)、アイ・オーの誇る安全な記録方式「拡張ボリューム」にも、対応する予定となっている。なお、LANDISKで実用されている同社の遠隔管理サービス「NarSuS(ナーサス)」の故障を検知する故障予兆通知機能にも対応予定となっている(こちらも3月予定)。

 さて、もう一つの「PlatPhone」は、2021年リリースの「かんたんビデオ通話サービス『PlatTalk』」のリニューアル版。専用のアプリを使わずに、顧客(電話をかけてくる人)とビデオを通じたコミュニケーションがとれるサービスとなる。主に、問い合わせ窓口/コールセンターなどにおいて、製品や設定の状況を可視化することができれば、対応がよりスムーズになる、という発想から生まれたそうで、従来は専用アプリ(ソフト)やアカウントの設定などの作業が必要なビデオ通信に比べて、より手軽に簡単に行なえるのが利点となる。3月より本格サービス開始予定だ。

 具体的な手順としては、顧客から電話(スマートホン)がかかってくるとこちらのPC画面に相手の電話番号が表示されるので、相手へショートメッセージで接続用のURLを送る。相手がそのサイトに接続すると、スマートホンのカメラを使用した映像が、受け側で見られる、という仕組みだ。クラウドを介しているので、顧客(電話をかけてくる人)はアプリのインストールや面倒な設定なしに、ビデオ通話が行なえるようになる。

 プランは3つが用意されていて、個人利用を想定した「Personalプラン」、企業での利用を想定した「Cloudプラン」、既存の固定電話を活かしたい人向けの「Phoneプラン」がある。

 Personal/CloudについてはIP回線を使うが、Phoneでは通話には電話回線を、ビデオ映像にはIP回線を別々に使うため、IPが途切れてしまうようなことがあっても、電話(通話)は繋がった状態が保てる、というメリットがあるそうで、このPhoneプランのみ少し遅れて春からのリリース予定となっている。

本日1月25日、秋葉原にて、アイ・オー・データの持つ各種ビジネス製品を一堂に集めたソリューションフェアも開催中。写真は、画面を組み合わせて、映像を拡大表示できる機能を持つディスプレイの機能デモ