2020年以来、3年ぶりのCESだ。1998年から毎年通っているのは、その年のオーディオ・ビジュアル、デジタルの動向が予見的に分かるイベントとして欠かせないからだ。

 2021年と22年はコロナで渡航が叶わなかった。3年ぶりのCESは、元気だ。今日は開催前日のプレスデイだが、活気があちこちで感じられた。CTAの発表によると 今回は173の国や地域から3100社が参加、4,700社を超えるメディアが取材するとのことだ。

 4日(現地時間)のメディア・デイも、いつもの活気を感じた。マンダリンベイ・ホテルで朝8時のLGエレクトロニクスの会見から始まり、5時のコンベンションセンターのソニー会見まで、1日中、プレス・カンファレンスに出っぱなし。私はジャーナリスト出身だから、この忙しさが心地好い。

 今日のプレス・カンファレンスで心に残った特に注目すべき新製品を紹介しよう。

パナソニックの新フラッグシップ4K有機ELテレビ「MZ2000」。LGディスプレイの新パネル「マイクロレンズアレイ」を搭載、放熱構造も新しくした。透明で、尖鋭な色の輝きが印象的だ

LGエレクトロニクスは民生用の透明有機ELテレビ 「OLEDT」を展示。どうやって使うのか。面白い提案だ

ハイセンスは遂にminiLEDに参入。2万以上のLED、5000分割、2500ニットの「ULEDX」だ。「誰でも買えるminiLEDテレビ」を目指す

ソニーは何と言っても、ソニー・ホンダ・モビリティの新車だ。新ブランド「AFEELA」(アフィーラ)で、2026年春に北米で販売予定のプロトタイプを公開。かっこいい

 LGディスプレイやサムスンディスプレイにも訪問し、最新の有機ELパネルも取材する予定だ。これからのCESリポートに期待されよ!