イヤホン・ヘッドホン専門店のe☆イヤホンは、本日と明日の2日間、東京・秋葉原のベルサール秋葉原B1F、1F、2Fでポータブルオーディオの展示試聴イベント「ポタフェス2022冬 秋葉原」を開催している。

 ポタフェスは、各ブランドの注目モデル、最新モデルが直に体験できる場としてポータブルオーディオファンに人気のイベント。秋葉原での開催は2019年12月以来、3年ぶりで、入場制限もないということで、初日の朝から多くのファンが会場に足を運んでいた。

 以下では編集部が注目した製品について紹介していきたい。

2F エミライ

 エミライでは、今回のポタフェスでFiiO、Noble Audioなどの新製品、参考出品モデルをなんと10機種も展示。そのパフォーマンスをいち早く体験しようという熱心なファンが、午前11時の会場直後からブースに詰めかけ、長蛇の列ができていた。

FiiO ヘッドホンアンプ搭載DAP「M15s」
 人気モデル「M15」の後継となるヘッドホンアンプ搭載DAP(デジタルオーディオプレーヤー)。DACチップにはESS製「ES9038PRO」を搭載し、最大でPCM 384kHz/32ビット、DSD256の再生が可能。2.5/3.3/4.4mmの3系統のヘッドホン出力を備え、4.4mmバランスライン出力機能を搭載。Bluetoothでの再生も可能で、コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、LHDCに対応している。この冬の発売を予定しており、価格は未定。

FiiO USB DAC内蔵ヘッドホンアンプ「Q11」(写真中央)
 幅60×高さ105mmという小型サイズながら、シーラスロジック製DACEチップ「CS43198」を内蔵し、最大PCM 384kHz/32ビット、DSD256の再生が可能なUSB DAC内蔵ヘッドホンアンプ。3.5mmと4.4mmバランスの2系統のヘッドホン出力を備え、デジタル同軸出力も可能とのこと。デジタル入力にはUSB Type-Cを搭載し、USB Type-C to Lightningケーブルも付属。今冬の発売を予定。

FiiO ネットワークプレーヤー「R7」(写真奥中央)
 R7はESS製DACチップ「ES9068AS」を搭載し、最大PCM 384kHz/32ビット、DSD256の再生が可能な据置き型ネットワークプレーヤーとして開発された「R」シリーズ第一弾。「M11Plus」譲りのプレーヤー機能に加え、「THX AAA-788+」ヘッドホンアンプを搭載。4.4mmピンと4ピンXLRのバランスヘッドホン出力、XLRライン出力を装備する。

FiiO USB DAC内蔵ヘッドホンアンプ「K9」(写真奥右)
 既発売モデル「K9 Pro ESS」と「K7」の間に位置するモデル。DACチップにESS製「ES9068AS」をデュアル構成で搭載し、最大PCM 768kHz/32ビット、DSD512の再生が可能。クァルコム製SoC「QCC5124」を採用し、BluetoothコーデックはaptX HD、aptX Adaptive、LDACなどの高品質伝送にも対応する。この冬の発売予定で、価格は「K9 Pro ESS」と「K7」の間になる見込みとか。

FiiO メカニカルキーパッド「KB1」(写真手前)
 新開発されたオーディオ用メカニカルキーパッドも参考展示されていた。USBケーブルでPCやスマホ、DAPを接続することで、音楽の再生・停止や切り替え、音量調整、ミュートを簡単に操作可能という。

FiiO イヤホン「FH15」(写真手前中央)
 Knowles製BAドライバー3基とカーボンファイバー振動板の10mmダイナミックドライバーによるハイブリットIEM。MMCX規格の3.5/4.4mmプラグ交換可能なケーブルが付属。参考出品モデル。

FiiO イヤホン「FF5」(写真手前右)
 軽量で剛性の高いカーボン繊維にPU(ポリウレタン)素材を組み合わせた、新設計振動板による14.2mmダイナミックドライバーを使ったイントラコンカ型イヤホンの最上位モデル。MMCX規格の3.5/4.4mmプラグ交換可能なケーブルが付属。参考出品モデル。

Noble Audio ワイヤレスイヤホン「FoKus Mystique」(写真手前右)
 カスタムIEMのワイヤレス化というコンセプトで開発されたノーブル・オーディオ「FoKus Pro」の後継機も参考出品されている。Knowels社製BAドライバー2基と、8.2mmダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド仕様で、BluetoothコーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptiveに対応する。会場にはケースに木材を使ったバージョン(写真手前左)も参考展示されていた。

Noble Audio 有線イヤホン「RONIN」
 Knowels社製BAドライバー4基とSonion社製BAドライバー4基、さらに静電型ドライバー4基を搭載したハイブリッド構成のユニバーサルIEM。有線イヤホンで、Eletech社の特別ケーブルが付属している。本体側のコネクターには2ピンの埋込み型0.78mmソケットを、プレーヤー側は4.4mmバランスプラグを採用。

Vortex Cables 有線イヤホン「Lavinia」(写真手前右)

 2018年に香港で創業されたケーブルブランドVortex Cablesのハイエンドケーブルも展示されていた(取り扱いを検討中とのこと)。導体は4N純銀、金メッキOCC、金メッキ4N純銀、パナジウムメッキ4N純銀という4種類の極細線を撚り合わせて構成、さらに銀メッキ銅線でシールドされている。

2F ROCK JAW AUDIO

ROCK JAW AUDIO ワイヤレスヘッドホン「AVANT AIR MAX」
 2Fホールに入ってすぐ右側に、日本再上陸を果たしたROCK JAW AUDIOのブースが設けられ、新製品「AVANT AIR MAX」の試聴体験が可能だ。振動板として理想的な特性を備えた単層カーボンナノチューブを採用したドライバーを搭載している点が特長で、音楽のわくわくする愉しさを体験できる、完全ワイヤレスイヤホンだ。持参したプレーヤーとBluetoothでつないでおsのサウンドを体験できるので、お気に入り音楽がどんな風に再生されるか、ぜひチェックを。

会場で試聴し、アンケートに答えると記念品もプレゼントされる

2F Bowers & Wilkins

Bowers & Wilkins ワイヤレスヘッドホン「Px8 007 Edition」
 B&Wブースでは、全世界5000台限定生産(日本の入荷数は150台)という「Px8 007 Edition」の試聴が可能。製品仕様は既発売の「Px8」を踏襲しており、40mmカーボンコーン型ユニットを搭載し、自社開発のノイズキャンセリング機能も備える。BluetoothコーデックはaptX Adaptive、aptX HD、aptX、AAC、SBCに対応。市場想定価格は¥145,200(税込)。

本体内側には「007」シリーズでお馴染み、ガンバレルのマークをプリント

2F ファーウェイ・ジャパン

HUAWEI スマートグラス「Eyewear」
 ファーウェイもポタフェスに初出展、同社ブースではスマートグラスのEyewearやアクティブノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスイヤホン「Free Buds Pro2」が体験可能だった。Eyewearはメガネのように装着し、耳をふさがない状態で音楽が楽しめる(しかも周囲への音漏れもほぼ気にならない)他にない特長を備えたデバイスだ。その不思議な体験をしてみたいと、多くのポータブルオーディオファンが同社ブースに列を作っていた。

2F キヤノンマーケティングジャパン株式会社

CANON Bluetoothスピーカー「albos」
 キヤノンのLEDライト内蔵Bluetoothスピーカーのalbosもユニークな展示として注目だ。直径122mm、高さ310mmの円柱は上下ふたつに分離しており、上側がLEDライト部、下側が50mmユニットを内蔵したスピーカーになっている。ベッドサイドなどに置いて読書灯としても使えるし、そのままスマホ等をペアリングして音楽も楽しめるというものだ(コーデックはSBC)。ユニットは上向きに取り付けられており音を360度方向に再生、低域はパッシブラジエーターを使い、下側のスリットから増強している。市場想定価格¥40.900(税別)とのこと。