ノアは、イタリア、ソナス・ファベール社のオール・イン・ワン・スピーカーシステム「Omnia」(オムニア)を12月12日(月)に発売する。価格は¥379,500(税込)。

 Omniaはソナス・ファベールが培ってきた伝統と最先端技術が融合したオーディオシステムだ。人と人とのつながり、音楽と人のつながりからインスピレーションを得た製品で、ソナス・ファベールらしい有機的な造形と革新的な操作性で「つながり」を表現したという。

 490Wのアンプを搭載し、4ウェイ7スピーカーを内蔵することで、サイズからは想像できないほどのパフォーマンスを発揮する密閉型システムとなる。

 まず本体前面にはネオジムマグネットによる2基の19mmシルク・ソフトドーム型トゥイーターと2基の76mmペーパーコーン型ミッドレンジを搭載。ナチュラルで艶やかなサウンドを再生する。

 低域は165mmのアルミニウムコーン型ウーファーを底向きに配置し、重厚で拡がりのある音場を再現。さらにボディ両サイドにはネオジムマグネットによる45mmワイドレンジ反転ドーム型ドライバーが搭載され、新たに開発したCRESCENDO(クレッセンド)テクノロジーにより、明確で立体的な音場を創り出す。

 そのCRESCENDOテクノロジーとは、ステレオ信号を巧みにミキシングする最先端のシグナル・プロセッシング技術により、上記の反転ドーム型ドライバーを効果的にドライブ、遅延や位相動作を最適化することで、より広いサウンドステージを創り出すものだ。

 バイポール(正相)とダイポール(逆相)を組み合わせることにより、サウンドステージの広がりと開放的で包み込むようなサウンドを生成し、試聴者をより音楽に没入させてくれる。また、設置位置が「壁に近い場合」、もしくは「壁から離れている場合」の2種類に応じた最適な動作も簡単に設定可能という。

 操作系では、木製のトップパネルにタッチ操作用システムのSensoテクノロジーを内蔵し、音量や再生・停止が可能。点灯しているラインで、Omniaのモード、使用中のストリーミングサービス、選択されている入力、音量の設定を確認できる。

 また、BluetoothコーデックのaptX HD、無線伝送のAirPlay 2やChromecastにも対応しており、スマートフォンなどから簡単に接続・再生もできる。直感的なインターフェイスにより、アプリをワンタッチで接続、Spotify Connect、Tidal connect、Roon readyなどの各ストリーミングメディアも楽しむことができる。

 アナログ入力は1系統で、Phono(MM)とLINE の切換が可能。さらにARC対応のHDMI入力も搭載され、テレビとつないでサウンドバー的な使い方もできる。

「Omnia」の主なスペック

●形式:4ウェイ 7スピーカー 密閉方式 DSP内蔵アクティブ型
●使用ドライバー:19mmシルク・ソフトドーム型トゥイーター×2、76mmペーパーパルプコーン型ミッドレンジ×2、165mmロングスロー・アルミニウムコーン型ウーファー、44.5mmセルロースパルプ・メンブレンコーン型フルレンジ×2
●再生周波数特性:30Hz〜25kHz
●最大出力:490W
●接続端子:RCAアナログ入力×2(フォノMM、ライン)、HDMI入力(ARC)、LAN端子(10/100 Mbps)
●無線:802.11 b/g/n/ac (2.4GHz
and 5.2GHz)
●対応ストリーミング:AirPlay 2、Chromecast、Spotify Connect、TIDAL connect、Roon Ready
●Bluetoothコーデック:aptX HD
●消費電力:18W(スタンバイ時3.5W)
●寸法/質量:W650×H130×D280mm/7.6kg